イスラム会議機構サミットに大国民議会議長は出席できるか(Milliyet紙)
2005年11月30日付 Milliyet 紙
元外務次官で正道党副党首のニュズヘット・カンデミルは、イスラム会議機構がサウジアラビアで開く予定の大統領・首相サミットで、アフメト・ネジュデト・セゼル大統領とレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の代わりにビュレント・アルンチ大国民議会議長がトルコを代表することは法的に不可能であり、前例がないと述べた。カンデミルは、立法機関の長であるアルンチがサミットの決定事項を行政機関の代わりに調印することはできないだろうと述べた。
カンデミルは、立法機関の長であるアルンチはサミットの決定事項に調印することはできないと述べた。
セゼル大統領がアンカラ、エルドアン首相がオーストラリアでの公式行事のために、サミットに参加できないことが明らかになった時点で、外務省はアルンチにトルコの高位代表者として参加するよう要請していた。アルンチが肯定的な回答をしたため、法的な議論が始まった。
■代理人の条件
トルコのイスラム会議機構における地位という観点から高位の代表者を立てるという目的で、アルンチへの要請を行ったという外務省筋は、憲法によれば大国民議会議長には大統領の代理人を務める権限があると述べた。
一方カンデミルは、憲法によると、大国民議会議長は「大統領が国外にいるときのみ代理する」権限があると主張。アルンチ議長が国外でのサミットに大統領の代理人として参加するためには、セゼル大統領が病気のために彼に代理を依頼する、または大統領が不在であることが必要だと述べた。カンデミルは、サミットで大国民議会議長がトルコを代表することなど自身の41年間の外交官人生でも退職後も一度もなかったと語った。
■「大臣あるいは官僚ならあり得る」
大統領・首相サミットにセゼル、エルドアン、あるいは彼らが資格を与えた大臣または官僚なら参加できるというカンデミルは、「行政機関の権限と統制下にある活動に立法機関の代表者が参加することはできない。行政機関である政府が立法機関である大国民議会とその議長に指示を出すような状況が生まれているが、本来このようなことは議論にさえならないことだ」と述べた。
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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1411 )