ヨーロッパ人のトルコ不動産購入、今後10年間で急増か(Milliyet紙)
2005年11月08日付 Milliyet 紙

ヨーロッパ・トルコ観光審議会ヒュセイン・バラネル会長は、ヨーロッパの人々がトルコに関心をもっていると述べ、今後10年で300万人のEU市民がトルコで不動産を購入するという予測を明らかにした。

ヨーロッパ・トルコ観光審議会ヒュセイン・バラネル会長は、不動産に関する新法が施行された後、トルコが50歳以上のヨーロッパ人の居住地となるだろうと述べ、実施された調査では今後10年で300万人のEU市民がトルコで不動産を購入すると予測を立てていることを明らかにした。

バラネル会長によれば、アランヤではデンマーク人やアイルランド人が住宅を購入しており、ケメル地方でも特にノルウェーから高い需要がある。

また同氏は、ヨーロッパのバカンス客が観光の種類の豊富さをトルコの利点と感じていると指摘し、特に温泉観光がもつ可能性を有効活用する必要があると言った。

■主要な観光地
バラネル会長は、EU加盟前であるが、トルコの観光施設が(すでに)EU基準を超えて高水準であると述べた。しかしただ一つ問題なのがインフラだとし、次のように続けた。「観光業はトルコにとって大変重要なテーマだ。トルコの施設は他の国の施設とくらべるとはるかに水準が高い。ただ一つ足りないものは、インフラ整備である。トルコがインフラを世界水準に高めることができれば、大成功をおさめ、ヨーロッパの主要な観光地となるだろう。」

また同氏は、20年間に6000~7000万人の観光客を引き寄せられるだけの力がトルコにはあると述べ、トルコがEU加盟にすれば、その後トルコは単なる観光国ではなくなり、新たな居住地にもなるだろうと主張した。

バラネル会長は、「近い将来、日本人さえもトルコに投資するだろう。」とも述べ、今後、世界で最も多くの雇用を生み出す分野のひとつとなるだろうと言った。

また、バラネル会長は「この国は美しいといって投資する人などいない。“私のお金をここで守れるだろうか、ここで儲けられるだろうか?”という問いの答えを得られれば投資するのだ。」と話した。

■最も高い住宅をイギリス人が購入している
リマックス・エキスパー(Remax Exper)アンタリヤ本社のギュルカン・ウチュギュン副社長によれば、ロシア人やイギリス人をはじめとする外国人がアンタリヤでの不動産購入に近年熱い関心を寄せている。さらにデンマーク人は最近2年間、ベルギー人はこの半年にアンタリヤに高い関心を示していると述べ、「イギリス人はゴルフ観光の高まりをうけ、べレキでの不動産投資に興味を示している。最高額の不動産をイギリス人とロシア人が購入している。」と述べた。

ウチュギュン副社長が提示したデータによれば、ロシア人の場合は10万ドル、イギリス人の場合は20万ドルまでの住宅への受容が高まっている。


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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:1256 )