仏暴動に対するエルドアン首相の見解に野党大反発(Milliyet紙)
2005年11月08日付 Milliyet 紙
エルドアン首相がフランスの暴動をスカーフ禁止問題と関連付けたことに対して激しい反発が起きた。
フランスで発生している暴動は移民の同化政策に関連しており、学校でのスカーフ禁止が誘発要因のひとつであると述べたエルドアン首相に対して、野党から激しい反発が起こった。
■「エルドアン首相はフランス暴動を教訓にすべき。」
民主左派党(DSP)ゼキ・セゼル党首:エルドアン首相は、トルコ国民に内在する否定的な見方に気付いていないかのように「学校でのスカーフ禁止の影響」について発言した。このことで首相がフランスでの暴動の真の理由対して、きちんとした考えを持ってないことが明らかになった。首相の考えの背景に、常にスカーフ問題があることも、再度、露呈することとなった。首相は、表面的な解釈をするより、フランスでの暴動を教訓にすべきである。
■「間違いを正すべきだ。」
共和人民党(CHP)グループ副代表 アリ・トプズ氏:エルドアン首相は「フランスでの暴動の背景のひとつがスカーフ問題、スカーフ禁止令だ。」と述べた。(この発言は)在欧トルコ人に対してまさに次のような指図をしていることになる。「在欧トルコ人よ、あなた方もさあ歩き始めなさい。パリで発生している暴動に別の意味を付加し、スカーフ禁止令を廃止しなさい。」これは奨励であり、扇動である。首相はこの間違った発言を訂正すべきだ。「この目的のための発言ではなかった。」と弁解すべきだ。
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:1257 )