「汚職対策」など5項目で政府の取り組み不十分 ― AKPアンケートより(Milliyet紙)
2005年12月10日付 Milliyet 紙
AKPのアンケートによれば、政府は5つの項目で失敗とされた。汚職対策では回答者の34.9%が政府は成功していると答えた一方、57.6%の人は不成功と評価した。貧困対策では不成功と答えた人の割合は71.5%に上った。
AKPのアフヨン選出国会議員マフムト・コチャックが委員長を務める政治センターが行ったアンケート調査の結果、「政府への支持が低下している」ことが明らかになった。その後AKP政権も初めて行った調査の結果を発表した。政府は8つの経済に関する項目中5項目で成功していないという結果の出たアンケートでは、エルドアン首相が「我々は汚職対策に着手した。汚職の流れを立ち切った」と発言したにもかかわらず「汚職対策」の項目でも不成功という結果が出たことが注目された。
AKP副党首のビュレント・ゲディクリが明らかにしたところによると、11月30日から12月4日の間に実施されたアンケート調査には、イスタンブル、テキルバー、イズミル、ブルサ、アダナ、アンカラ、コンヤ、サムスン、トラブゾン、エルズルム、マラトヤ、ガズィアンテプに住む2992人が参加。その結果、政府は税務政策、財政政策と予算編成、汚職対策、貧困対策、失業対策の5項目で不成功という回答が成功という回答を上回った。
調査会社ポールマークが行ったアンケートによると、回答結果は以下の通り。
・税務政策:成功39%、不成功45.3%
・財政政策と予算編成:成功36.8%、不成功40.9%
・汚職対策:成功34.9%、不成功57.6%
・貧困対策:成功23.2%、不成功71.5%
・失業対策:17.9%、不成功77.1%
・インフレ対策:成功57.8%、不成功36.1%
・銀行利息:成功57.4%、不成功30.1%
・民営化:成功51.8%、不成功37.1%
■国をしっかり運営しているか?
AKP政権はトルコをしっかり運営しているか?:はい49.1%、いいえ44.4%、どちらでもない6.5%
今日国会議員選挙があるとしたらどの政党に投票するか?:AKP44.4%、CHP16.9%、MHP10.9%、DYP8.8%、DEHAP5.9%、ANAP4.6%、SP2.4%、GP1.3%、その他4.9%
■上部アイデンティティ
エルドアン首相がトルコ国民であることを「上部アイデンティティ」として位置づけたことについてどう思うか?:
・賛成55.5%、反対26.9%、どちらでもない17.7%
・EU加盟支持66.7%、EU加盟反対25.3%、どちらでもない8%
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( 翻訳者:藤巻 晋也 )
( 記事ID:1477 )