ラフバル議員、イラン代表女性選手の「好ましからざる着衣」を批判 シャルグ紙
2005年12月15日付 Sharq 紙

2005-12-15付 シャルグ紙
【IRNA(イラン国営通信)】国会党派<<原理主義者たち>>(訳注1)のメンバーで、イスファハーン選出の議員モハンマド=タギー・ラフバルは、[12月1~10日にドーハで開催された]西アジア競技大会(訳注2)に参加したイラン代表女性選手の「好ましからざる着衣」を批判した。

 ラフバル議員は水曜、国会記者団との会見のなかで、次のように語った。「西アジア大会で好ましくない着衣を身に着けていたイラン代表の女性選手に対し、当初、正式に意見陳述するつもりであった。しかし、国会の演壇からこの問題を取り上げない方がよいであろうと考えた。」

 同議員は、さらに、「イラン代表の女性陸上選手の着衣が、ふさわしいものではなく、非・近親者(父・兄弟や夫以外の男性)の前では問題のあるものだったという記事を複数目にした」と述べ、「ウェアの袖は短いものであったという。彼女たちの着衣は、<<原理主義の>>政権では、このような問題が起きるとは思わなかったと述べる反対者たちに、口実を与えてしまった」と話した。

 ラフバル氏は、「女性選手の着衣は、イスラーム法に適ったものでなくてはならない。もし、女性たちが男性の前で走るのであれば、たとえ、ヘジャーブ(注;体を覆うもの、ここでは特に頭髪を覆うものを指す)を着けていたとしても、このような服装は正しいものではない」と強調した。

(訳注1)「原理主義者たち」:<イスラームの原理に忠実なものたち> という肯定的な意味で彼ら自身好んで用いる言葉であり、いわゆる「イスラーム原理主義」とは異なるもの。

(訳注2)「西アジア競技大会」:2006年にカタールのドーハで開かれる第15回アジア競技大会に先立つテスト大会として開かれた、第3回西アジア地区大会を指す。今回初めてイラクが参加したほか、初の試みとして女性選手の参加を認めた。


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( 翻訳者:前田 君江 )
( 記事ID:1522 )