米がイラク情勢をめぐりイランと直接連絡、イラクではドイツ人女性が拉致される(アル・アハラーム紙)
2005年11月30日付 Al-Ahram 紙

■ イラク情勢をめぐり、初めてイランと直接連絡を取るつもりであることを米が認める
■ カリルザード大使:「米国政府はアラブ諸国の支援を受けつつイラクの武装集団との交渉に向かう」

2005年11月30日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン-諸通信社、バグダード-ムハンマド・アル=アンワル】

 米は1979年の国交断絶以来初めてイラク情勢をめぐってイランと高レベルでの直接連絡を取ることを認めた。ただしそれは両国間の関係改善を意味しないとして、その重要性については過小評価した。
 
 米国務省のマコーマック報道官は駐イラクのカリルザード米国大使とイラン人高官たちとの間で行われる連絡はきわめて限定的なものであり、イラクに関わる問題だけに終始すると強調した。

 この声明は、米軍撤退後のイラクにおける治安確保への協力を求めてイランの高官たちと会見するよう米大統領がカリルザード大使に指示したとする、一昨日のニューズウィーク誌の報道を確認するものであった。また一昨日行われた米テレビ局ABCとの会見の中でカリルザード大使は、「テヘランとの連絡は、イランに肯定的な行動を取るよう促すことを目的としている」と述べた。また同大使は米がいくつかのイラク武装集団とも連絡を取る意向であることを強調した上で、最近米政府がスンナ派アラブ諸国にこうした連絡を容易にし、推進するための協力を求めたと語った。

 ベルリンではドイツ国営テレビが、バクダードのテレビ局が受け取ったとされるビデオテープの映像を放送した。そこにはドイツ政府がイラク政府への協力を止めなければ、拉致したドイツ人女性とその運転手を殺害すると脅迫するイラクの武装勢力が映されていた。緊急閣議の後、アンゲラ・メルケル首相はドイツ人考古学者の女性とその運転手がイラクで拉致されたことを確認し、誘拐犯たちに二人の解放を呼びかけた。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:松井愛 )
( 記事ID:1416 )