トプカプ宮殿から盗まれた美術品、モスクで発見される(Milliyet紙)
2005年12月22日付 Milliyet 紙
トプカプ宮殿博物館の倉庫として使われている建物から約6カ月前に盗まれた8つの美術品が、布に包まれた状態でファーティフにあるモスクの中庭で発見された。美術品には「アラーのお許しのために、これらを元の場所に引き渡せ」と書かれたメモが残されていた。
ファーティフ・ヒュサム・ベイ・テズギャーフチュラル・モスクのイマームであるメフメト・イルハンは、昨日の朝、中庭に布に包まれた状態で残された美術品に気付き、警察に通報した。現場に駆けつけた警察による現場検証の結果、歴史的美術品であると思われる物が何点か見つかり、その上には次のように書かれたメモが残されていた。「我々が盗んだ美術品すべてを贈る。アラーのお許しのため、これらを元の場所に引き渡せ」。
■真贋は調査中
警察は、トプカプ宮殿博物館に美術品が見つかったことを伝えた。盗まれた作品の写真を持ってシェヒット・テブフィク・エルジエス警察署に向かった博物館の職員は、そこで確認をした。美術品は6月27日の朝7時半ごろ、トプカプ宮殿博物館の倉庫として使われており、一般に公開されていないバグダッド別館裏の「ターバンの部屋」から盗まれたことが判明していた。見つかった美術品は本物かどうか確かめるため、事件現場調査委員会に送られた。
■トプカプ宮殿から盗まれた8つの美術品
・第3レベルの重要文化財である、台紙が裂けた状態のメフメト1世のトゥーラ(オスマン帝国スルタンの花押)
・破れたショール2枚
・縁やガラスが欠けた、トゥーラが書かれた看板
・ファーティフのスーラ(コーランの章)の一説がトゥーラの形で描かれているが、縁が腐食して崩れ、端にある作者の名前が欠け、染みや文字のかすれの見られる看板
・紙に書かれたアブデュルハミト1世のトゥーラ
・紙に書かれた、破損のあるトゥーラ一点
・木版に書かれた、破損のあるトゥーラ一点
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( 翻訳者:住永 千裕 )
( 記事ID:1561 )