ダマスカスにアラブ世界最大のクリスマスツリー(アル・ナハール紙)
2005年12月23日付 Al-Nahar 紙
■ ダマスカスに「平和の樹」 アラブ世界最大のクリスマスツリー
2005年12月23日付アル=ナハール紙HP世界の話題面
【AFP】
シリアの首都ダマスカスでアラブ世界最大のクリスマスツリー「平和の樹」に明かりが灯った。高さ27m、幅12.5m、透き通った布で作られており、1200万個のビーズが施されている。設置場所であるダマスカスのバーブ・トゥーマ地区のジョルジュ・ホーリー広場では記念の式典が催され、ディヤーラ・アル=ハーッジュ・アーリフ労働相とマフディー・ダフルッラー情報相が参加し、国歌や民族賛歌、賛美歌の演奏が行われた。
慈善芸術音楽院協会のジョルジュ・シャーヒーン運営委員は、「使用されたビーズの数が1200万個に上ること、また高さと占有面積においてはアラブ世界で最大、全世界で2番目であることから、このツリーはギネスブックに記載されるかも知れません」と述べた。
また、「このツリーは平和の国シリアにちなんで「平和の樹」と名付けられました。クリスマスには3日間にわたってツリーの前で、サンタクロースがおよそ1,000人の子供たちに贈り物を配るでしょう」と付け加えた。
この企画は5ヶ月前に始まり、シリア国内の刑務所に勾留されている女性たちや女性連盟のメンバーおよび求職中の女性700人がツリーの準備作業を行った。
ツリーには聴覚および言語の障害をもつ若者たちが作ったおよそ8,000個の明かりが飾りつけてある。シリア・カトリック教会総大司教座の所有する身体障害者のための「平和の家」協会の代表であるブトゥルス・フライラ神父は、「シリアの国民はこのツリーを通じて、私たちの大切な国が圧力にさらされている今このとき、私たちは平和を呼びかける民なのだということを訴えているのです」と述べた。
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( 翻訳者:森晋太郎 )
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