ブッシュ大統領がイラクで米軍が受けた損害の責任を認める(アル・アハラーム紙)
2005年12月20日付 Al-Ahram 紙

■ ブッシュ大統領、イラクで米に甚大な損害をもたらすことなった諸決定に対する責任を認める
■ 米軍がサッダーム体制時代の旧高官25人を釈放

【ワシントン‐ホダー・タウフィーク、バグダード‐ムハンマド・アル=アンワル】

2005年12月20日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 一昨日ジョージ・ブッシュ大統領が米国民に向けて行った演説は、より現実的だとの評価を得た。演説の中で大統領は、対イラク戦争において依拠した諜報機関の情報が誤りであったことを改めて認めるとともに、イラクでアメリカ合州国に甚大な損害をもたらした諸決定に対する大統領の責任を認めたのである。
 
 またブッシュ大統領は、「敗北主義者たち」と大統領が呼ぶところの者たちが喧伝している即時撤退という考えは、アメリカの名誉を傷つけるものであり決して許さない、と強調した。さらに大統領は、米政府はイラクにおける戦争で勝利をおさめつつあり、我々の前には2つの選択肢しかない、つまり勝利か、あるいは敗北だ、との考えを示した。

 ブッシュ大統領は、アメリカは敗北主義者たちの早急な撤退への呼びかけに屈服してではなく、現地の状況改善を見極めたうえで、イラクから段階的に撤退していくであろう、とも強調した。

 共和党も民主党も、このブッシュ演説をより現実的な対イラク政策の転換とみなし、歓迎した。

 一方バグダードでは昨日、イラクの元大統領、サッダーム・フセイン体制時の大臣2人と女性学者2人を含む、旧高官9人の釈放を米軍が発表した。
 米軍筋が明らかにしたところによると、釈放された高官たちは、イラク政府との合意の後、ヨルダンへ移送されるとのことである。さらに米軍筋は、釈放措置はこれらの高官たちが旧サッダーム体制の有罪を証明する情報を提供したために行なわれたと指摘した。それに対しイラク情報筋は、釈放された高官は24人あるいは25人に上ると語った。


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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:1604 )