イスラム会議機構首脳会議、トルコからは外相と大国民議会議長が出席へ(Milliyet紙)
2005年12月04日付 Milliyet 紙

 イスラム会議機構首脳会議にアルンチ大国民議会議長が特別招待者として出席する。ギュル外相が政府代表として出席するが、別の会議のため途中までの参加となる。


 ビュレント・アルンチ大国民議会議長はサウジアラビアのメッカで行なわれるイスラム会議機構(İKÖ)の首脳会議に「エクメレッディン・イフサンオールİKÖ事務局長の特別招待者」として出席する予定だ。
 アフメト・ネジュデト・セゼル大統領とレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が欠席するこの会議では、トルコからギュル外相の出席が議論された。しかし同会議では、イスラーム諸国の改革が議題となる予定であり、よりハイランクな人物の参加を確保するためアルンチ氏の出番となった。
これに対してニュズヘト・カンデミル正道党副党首は、「立法機関の長が政府の代表として出席することは憲法上不可能であり、いかなる決定にも署名する権限はない。」と警告した。
この見解がミッリイェト紙に掲載された後、大国民議会のホームページで、議長が「特別招待者」であることが公表された。また、イフサンオールİKÖ事務局長からアルンチ議長に送られた12月1日付けの文書も全文掲載された。これに対してカンデミル副党首は自身の警告が考慮されたためと強調した。


■ギュル外相、出席するがすぐにベルリンへ移動
 最終調整の結果、ギュル外相はサウジアラビアのジェッダで今月5日から6日にかけて行なわれる外相会議に出席する。7日から8日の首脳会議が終了する前の7日にNATO会議のためブリュッセルへ移動する。
首脳会議では外務省よりハイランクの代表団が臨席する予定だ。カンデミル正道党副党首は、アルンチ議長がなんらかの決定をしたり、署名したりする権限を持たないと述べ、「こういう場合には、参事官補もしくは大使がトルコに関する決断を下すことになる。」と話した。


■議長は署名をしない
 外務省関係筋は、ハイランクの政府代表者の欠席が特に問題になることはないと述べ、次のように続けた。
「首脳会議では声明が発表されるだけの予定だ。その内容はジェッダでの外相会議で合意に至るだろう。外相会議にはギュル外相が出席するのだから(首脳会議で)大国民議会議長が交渉や署名しなければならない文書は出てこないだろう。」


*関連記事:http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News20051130_1411.html


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( 翻訳者:湯澤 芙美 )
( 記事ID:1431 )