コチ文化大臣:トルコ国立オペラ・バレー団の新規採用増やすため、早期退職が理想的(Milliyet紙)
2005年12月04日付 Milliyet 紙

アティッラ・コチ文化大臣は、「トルコ国立オペラ・バレー団の人事問題について最良の解決策は早期退職だが確約は出来ない。」と話した。


コチ文化観光大臣は、トルコ国立オペラ・バレー団の人事問題の解決策として、早期退職が検討されうる、と述べた。本紙は、「非常勤のスター」という見出しで、国立オペラ・バレー団における契約団員の人事問題を紹介した。財務省は一昨日、234名の団員を(常勤職として)新規採用した。本紙は、イスタンブルでコチ大臣に、人事問題やその解決案についてインタビューを行った。


■人事問題について、どうお考えになりますか?

コチ大臣:国が目指しているのは柔軟な構造です。人員を一新し、現在の必要性に応えるべく人員を補わなくてはなりません。10月に増員の必要性を財務省に伝え、説得に成功しました。そして最後に入団試験が行われた1998年以来はじめて、常勤団員を新規採用しました。我々は国ができることの限度にも注意を払っています。234人ではなく1000人分の新規採用を求めていれば、234人でさえかなわなかったことでしょう。要望がどれだけあるかということと同時に、どのくらいなら新規採用できるのかという点もよく計算して、新規採用を実現させたのです。


■人事問題解決のため、早期退職についてもお考えですか?

コチ大臣:国立劇団、オペラ、バレーでは、一定の年齢を超えると舞台に立つのが厳しくなります。舞台に立てなければ仕事をしない状況になりますが、これは団員のせいではありません。正規団員なのに仕事をしない人がいるという状況はどうしたら改善できるでしょうか。私は早期退職が良いと考えるのです。ただし、トルコで何人の公務員が早期退職を利用するだろうか、そして国の予算、社会保障制度はこれを支えることができるだろうか。これらをよく考えて、行動を起こす必要があります。年をとったら、アリアは歌えませんし、ダンスもできないのです。


■年をとってアリアやダンスをできない正規団員が65歳の定年を待っている一方で、契約制の非常勤団員も年老いてアリアもダンスもできない年齢に近づいていきます。これも問題ですね。

コチ大臣:私に言わせれば、正規団員でも、経済的に余裕があり、国立オペラ・バレー団以外で仕事が出来るのであれば、退職すべきです。先ほども言いましたように、最良の解決策が早期退職なのです。しかしこれを今、確約することは出来ません。もしこの案が採用されれば、例えば重労働をする公務員も早期退職を希望するかもしれません。システム全体を考えると、良いことばかりではありませんし、その部分について目をつぶることになります。これまで見てみないふりをしてきたことと同じことです。


■あなたはどうされようと思っていますか?

コチ大臣:見てみないふりをすることを可能な限りやめたいと思います。例えば、国立劇団で職を得られないアーティストのために劇場数を増やしたいです。現在は35箇所の劇場がありますが、100箇所あれば仕事を得られないアーティストはいなくなります。


■来年度の新規採用を考えていますか?

コチ大臣:来年もこの取り組みを続けます。しかし総局長から具体的な必要人員数を聞くまでは、何ともいえません。


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( 翻訳者:井上 さやか )
( 記事ID:1432 )