危機的な大気汚染:フィルター付きのマスクを使用せよ! ハムシャフリー紙
2005年12月07日付 Hamshahri 紙

2005年12月7日付ハムシャフリー紙

【ファールス通信】大気汚染は呼吸器官の不調、肺の気道閉塞を引き起こし、喘息の原因になっている。この症状を抑えるためには、フィルターつきのマスクを使用する必要がある。

 耳鼻咽喉科を専門とするアリー・アスガル・マカーレム医師は、「大気汚染は呼吸器官のアレルギーを激化させる原因となっている。特に新生児、幼児、高齢者、また喘息などの呼吸器系の病気にかかっている人は、現在非常に危険な状態にさらされている。この状況を我慢することは、それらの人にとっては非常に難しいことであり、健康にとってきわめて有害である」と語った。同医師は続けて、「大気中にある有毒ガスは、呼吸器系のアレルギーを激化させる。そのため、このような状況下にいる人はすべて、大気中に漂う粒子が呼吸器官に侵入するのを防ぐために、布製の特別なマスク、特にフィルター付きのマスクを使用するべきである」と述べた。

 「大気汚染による死者・被害者数は国によって様々である。我が国では、死者・被害者数に関する推計は存在しない。しかし、例えばアメリカでは、人々の病気の主要な原因の1つに、汚染された仕事現場で働いたために呼吸器系の病気を発症したことがあげられている」と医師は説明した。

 耳鼻咽喉科の専門医は、さらに次のように説明した。「大気汚染の際に一般的に注意しなければならないのは、まず第一に新生児や高齢者、呼吸器系の病気を持つ人は、大気汚染のひどい地域に決して立ち入らないこと、汚染地域からできるだけ離れるようにすることである。第二に、全ての人に当てはまることだが、もし可能であれば、大気汚染のひどい地域に出かけることをなるべく自粛することである。特に大気汚染の主な原因は、渋滞と自家用車の利用だからである。しかし残念なことに、人々は公共の交通機関に不満を持っているために、今のところ自家用車の代わりになるような移動手段はないのが現状である」。

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( 翻訳者:大石容子 )
( 記事ID:1464 )