ワシントンでエジプト文化フェスティバル開始(アル・アハラーム紙)
2005年06月10日付 Al-Ahram 紙

スーザン・ムバーラクの賛助により
ワシントンでエジプト文化フェスティバル開始(抄訳)

 昨日ワシントンで、アメリカの首都では最大の文化フェスティバルが、スーザン・ムバーラク大統領夫人の賛助により始まった。このフェスティバルは、エジプトの大地に、エジプトの長い歴史的時間の中で、その人民によって栄えたギリシア、ローマ、コプト、イスラームの遺産の諸時代の、エジプト文明のパノラマをめぐるもの。
 ナビール・ファハミー大使は、芸術的歴史的な祝賀と、アメリカ社会が知りたがっているエジプト文明の思考と知識の傑作の集いで、スーザン・ムバーラク夫人の書簡を読み上げた。夫人は、書簡の中で、文明や文化の起源のあらゆる探索が、常にエジプトの戸口の上に始まることは、不思議ではない、と述べた。
 というのも、エジプトは特別な位置を占めている。暖かなナイルの岸辺が最古の文明のひとつを生んだ。古代世界における輸送や通信の困難さの面から見ても、エジプトの地理的な位置は特別であった。そうした、ファラオ文明の稀有な遺産が、後のローマやコプト、イスラーム、アラブの時代へと受け継がれていったのである。
 夫人は、アメリカ人たちが、特にこの文明的なテクスタイルと現代エジプトの作り上げたモザイクを味わい楽しむだろうと確言した。
 また、スーザン夫人は、古代エジプトの遺産のいくつかや、エジプトがその現在と未来を建設するためになした努力の一部を目にしたローラ・ブッシュ夫人を歓迎すると宣言した。
 フェスティバルは、デイヴィッド・ウェルシュ国務副長官をはじめ、国会議員やビジネスマン、芸術家、文化人、国務省高官など、各界から500名が出席した夕食会で始まった。
 ディナ・パウル大統領補佐官は、エジプト系アメリカ人であるが、エジプト系アメリカ人である父と、夫のパウル氏とともに出席した。ディナは、アメリカのファースト・レディ、ローラ・ブッシュの書簡を読み上げた。書簡の中で、ブッシュ夫人は、ワシントンにおけるエジプト・フェスティバルを歓迎し、また、アメリカ人たちが、エジプトの歴史を通して、偉大なファラオ、ギリシア、ローマ、コプト、イスラームの歴史に触れることを歓迎した。

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( 翻訳者:榮谷温子 )
( 記事ID:202 )