トリポリで六カ国会議開始(アル・アハラーム紙)
2005年05月17日付 Al-Ahram 紙

 昨夜、リビアのトリポリで六カ国会議が始まった。この会議は、ダルフール問題の包括的な解決を目指したもので、エジプト大統領ホセニ・ムバラク、リビア革命指導者ムアンマル・カダフィ、スーダン大統領オマル・バシール、ナイジェリア大統領オルジェグン・オバサンジョ、チャド大統領イドリース・デビ、エリトリア大統領イサイアス・アフォリキが参加した。
 
 この会議の目的は、状況の調整とダルフールで資源やエネルギーが失われることを止め、中断しているスーダン政府とスーダン解放運動との間の交渉を再開、反目する両者に公平と平等の達成し、出来る限り早くこの危機の解決にたどり着けるように、ダルフールの危機をこれ以上広げないようにし、余計な意見からスーダンを守ることである。

 ムバラク大統領は、アフマド・アブーゲイト外務大臣、オマル・スレイマーン大臣、官房長官ザカリヤ・アズミー博士、スレイマーン・アッワード共和国府広報官と共に、昨夜トリポリに到着した。
 
 同様に、エリトリア大統領イサイアス・アフォリキは、カダフィ大佐の呼びかけで、この会議に参加するためにトリポリに到着した。報道局は、互いの反乱勢力に援助することによって互いに懲罰を与えあっているスーダンとエリトリア間の大きな紛争にとって、とても良い進展であると評した。カダフィ大佐とバシール大統領はトリポリ2宣言のためにダルフールの新たな状況について話し合った。

 会議の参加者であるリーダー達の努力によって紛争の解決が成功するであろうという多大な自信を表明しつつ、ダルフール問題を解決し、平和を定着させ、この地域の安定を確かなものにするためにカダフィ大佐が払った骨身を削る継続した努力に対し、バシール大統領は、彼とスーダンの民衆と政府のカダフィ大佐への賞賛を繰り返した。
 また同様に、バシール大統領は、昨日到着した後、この会議はダルフール問題を解決するメカニズムを作成して終了するだろう、と語った。
 
 エジプト外務大臣アフマド・アブーゲイトは、この会議の目的はダルフール地方における資源とエネルギーの喪失を止めることであり、ダルフールの現状は、状況の統制と、そこでの対立を止める必要があること、そしてこの話し合いは、この問題で政治的解決に到達し、ダルフールの民衆がスーダンの他の人々と同様に処遇されるように、彼らに全ての権利を与え、全ての義務を果たさすようにしなければならないこと、そしてそれは外国の介入を禁止するためであるということを指摘した。

 またアブーゲイトは、昨日カイロを発つ前の会見の中で、スーダン政府と反乱軍との間で交渉に戻ろうという積極的な動きの可能性について明らかにし、この会議の目的は中断しているアブージャでの交渉の再開であると指摘した。

 スーダン外務大臣であるムスタファ・イスマーイール博士は、会議では危機の終局的な解決に到達するための状況整理を行うと述べた。

 また彼は、会議が、政府は攻撃を停止し、反対勢力との合意を尊重する義務があることを確認するのにちょうど良い機会となること、またその危機に政治的解決を導く交渉再開の日程が決定されることを望んでいるということを付け加えた。
 そしてもし会議が成功したならば、ダルフールの人々がそれによってスーダンの権威と福利に参加することを享受するような、新たな政治的計画を作成することを高官達に助言するであろうことを強調した。

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( 翻訳者:寺嶋直之 )
( 記事ID:204 )