6月13日シャルグ紙28面
選挙で印刷物の紙の量、増加
【サーム・ファルザーネ】:大統領選挙立候補者の広報用ポスターや冊子の印刷により、印刷工場が過剰な負担を抱え、新聞発行部数を増加できないという状況に陥っている。また、このために、締め切り時間の間際に届いたニュースの掲載を断念した新聞も数社ある。数週間前の、大統領選への立候補承認者を伝える第一報や、その翌日の2名が追加で承認されたニュースは、締め切り時間の間際になってメディアに届いた。すでに印刷のために工場へ出ていた新聞社もあり、別の新聞社ではニュースは掲載したが、詳しい記事は翌日の紙面にまわした。『スィヤーサテ・ルーズ』紙アリー・ユーソフプール編集長はこの事態について「その時期、私たちは印刷のために新聞を印刷工場に送らなければならなかったが、印刷工場は仕事が殺到していたため、決められた時間よりも後から追加で工場に記事を送ることができなかった。」と述べた。レサーラト印刷工場のムハンマド・シェキャラーイー氏は「この工場では新聞の印刷部数を変えていない」しかし、「余裕のある時は宣伝用のポスターやパンフレット、冊子を印刷することもある。」と話した。オフセット印刷工場の経営者の一人であるミールジャリーリー技師も、「うちの工場も決まった印刷部数がある。今の選挙の時期でも、選挙公報の類いは印刷していない」と語る。ただ、「普段印刷している新聞のうち一紙の発行部数を若干増やすことができたのみ」と話す。セイエド・タギープールイスラーム文化指導省国内出版物担当事務次官はこの問題について、「イランには、新聞の印刷専門の印刷工場が十分に存在する。最近起きている業務の殺到という問題も、発行者側と印刷工場側が協力し合うことで解決するだろう」と述べた。さらに、「発行者のために工場で起きているこれらの問題は、実は印刷の速度と品質が一部の工場で劣っているということが問題なのだ。我々は、このような工場で印刷の速度と質が改善するように支援してゆく」と話した。また「大統領選立候補者の宣伝ポスターやパンフレットが増加しても、印刷用紙の市場には全く影響はない。」と述べ、「立候補者の宣伝事務局は必要な分量の紙をあらかじめ購入していた。我々も対策をとっていたのでこのような問題は起きなかった」と述べた。「対策の一つとして、今年は昨年に比べて早期に印刷用紙を注文し、政治関連の新聞用紙を、今年の上半期では20%増した。これらは現在、新聞各社にすでに割当られている。」とした。
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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:221 )