フランス国民投票で「ノン」の投票後、ヨーロッパに衝撃(アル・アハラーム紙)
2005年05月31日付 Al-Ahram 紙

フランス国民投票での“ノン”の投票後のヨーロッパでの衝撃
 シラクは政治的地震を抑えることを目指す・・・
 近いうちの首相の辞任が期待される

 フランスのEU憲法の拒否はヨーロッパに大きなショックを引き起こした。それによりヨーロッパのリーダーたちは残りの国々で続いているEU憲法批准の手続きの確認をせざるをえなくなった。他方、首相の辞任への期待が高まる中、大統領であるジャック・シラク氏はこの危機を乗り切るため、首相のジャン・ピエール・ラフラーン氏と会談し、その後与党である国民運動連合のリーダーであるニコラ・サルコジ氏と会談した。時を同じくしてフランスの右派や左派のリーダーたちがシラク氏の大統領辞任を求めはじめた。

 ブリュッセルでは、ルクセンブルグ首相で欧州理事会議長のジャンクロード=ユンカー氏が、フランスの国民投票で欧州憲法条約批准が否決されたことについて遺憾の意を表明し、同条約の批准に向けた努力の継続を呼びかけた。また、英国首相トニー=ブレア氏は、英国での同憲法に関する国民投票の実施に関して自身の立場を表明することを避けた。同氏は、明日判明するオランダの国民投票の結果を待つべきであることを示し、「まだその時ではない。」と述べた。最新の世論調査では、オランダ国民の54%が条約批准に反対している。

 評論家の多くは、フランスのEU憲法拒否はヨーロッパを苦しめる政治的津波であると形容している。そしてヨーロッパ諸国が憲法をめぐるこのような国民投票の実施から手を引いてしまうことを懸念し、またEU諸国間の経済統合が滞ってしまう事を警戒している。

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( 翻訳者:アラブ・メディア授業受講生 )
( 記事ID:199 )