エルドアン談話「経済を知っていると思い込んでいる無知な者がいる」(Milliyet紙)
2005年04月11日付 Milliyet 紙
公正発展党(以下AKP)党首で首相のレジェプ・タイイプ・エルドアンは、トルコの経済成長率が9.9%で世界一であることを表明し、「経済を熟知していると思い込んでいる経済オンチがいる。『トルコは債務が多い』と言っている。アメリカや日本も債務が多いが心配や問題はない」と述べた。
エルドアンは、党青年部第一通常部会で行った講演で、トルコが「AKPの開いた地平によって」世界情勢をよく把握し、上手な分析を行って目覚めるに至ったと述べた。国家のあらゆる部署において調和や合意を達成したことが国の信用をさらに増加させたという自己評価を下すエルドアンは次のように述べた。
国家が調和状態にあれば、社会の側もその調和や同胞精神を受け止めるようになる、ということを我々は目の当たりにした。我々のしたことは奇抜なことではない。新しい空気、新しいデザインを作り出したわけではない。そうしていたとしたら、そもそも物事の自然や、人間のありようや、社会に共通する良心に反していただろう。我々は何をしたのか? 国民にそもそも備わっていた同胞意識と調和にもとづく生活様式を政治様式に転換させたのだ。つまり我々の政治様式は国民の生活や文明の様式なのである。選挙結果は国民の成功と考えた。危機からの解放を国民の成功としてとらえた。成功に目がくらんだりはしないと。経済危機の後トルコの成長率が9.9%に達したのであれば、これは国民の勝利である。現在のところトルコは、経済成長率で世界第一位である。中国は9.1%、トルコは9.9%で一位なのである。これは一過性のことではない。このことで人々や実業家たちのモチベーションは持続している。過去、一日あたりの利子は7- 8000%ほどであった。公称金利は70%だった。今や17%である。信じられないほどだ。インフレは34%だったが、現在は9%ほどだ。誰が想像できただろうか。自分は経済を熟知していると思い込んでいる経済オンチがいて、「債務が多い」などと言う。確かに債務は昔よりも増えている。アメリカや日本も債務は多いが心配や問題はない…。債務は、国民総生産に対する割合と関係している。過去この割合は78%だった。現在では63.5%である。これが60%を下回ればマーストリヒト基準を満たすことになる。トルコは日々よい方向へ向かっている。「3Y」法則というものがある。不法行為(yolsuzluk)、貧困(yoksulluk)、禁止(yasaklar)を取り除くことである。この路線を今後も続けていく。
エルドアン首相は党の青年部第一通常部会に妻エミネ・エルドアンとともに参加した。エルドアン首相の講演の間、党の青年たちはスローガンをたびたび叫んだ。部会には、中国、北キプロス・トルコ共和国、ギリシャ、オランダ、イギリス、マケドニア、パレスチナ、シリア、アゼルバイジャン、イラン、キューバ、カザフスタンからの代表も参加した。
青年部トップ、ゼルキフ・カズダルZelkif Kazdalは再選候補にはなれないため、メフメト・メスト・バッリMehmet Mesut Ballıとハカン・トゥトゥンジュHakan Tütüncüが首相府法廷に候補の申請を行った。申込期間終了後、メフメト・メスト・バッリは法廷に提出した請願書によって立候補を辞退し、バッリ候補を支援していた党のグループは会場を後にした。
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( 翻訳者:宇野陽子 )
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