ユーロビジョン歌謡コンテスト(Milliyet紙)
2005年05月23日付 Milliyet 紙

ウクライナの首都キエフで第50回ユーロビジョン歌謡コンテストが開催された。今回は、東洋風の伝統的な衣装、ダンス、打楽器が強調されていた。トルコ代表のギュルセレン・ゴメズは、‘Rim Rim Ley’で13位になった。このコンテストで優勝したギリシャ人歌手へレナ・パプリゾウが歌った‘My Number One’という歌が、論争を巻き起こした。コンテストに解説者として参加したビュレント・オスマは、冒頭で、彼女の歌がインドの曲‘Avaremu’に似ていると主張する音楽局もあったことを述べた。

<関係者の発言>

‘Rim Rim Ley’の作曲家エルディンチ・トゥンチ:バルカンとスカンジナヴィアの国々が互いに票を入れ合った。我々は、少なくとも10位以内には入ると思っていた。コンテストで我々の曲が流れているとき、音響のミスで無関係のロシア語の声が入ってきてしまった。不運なことだ。

セルタブ・エレネル:私が気に入ったのはギリシャだった。ユーロヴィジョンでこの歌が通用しないことは以前に言ったはず。

デミル・デミルカン:セルタブとルスラナの後、彼女たちを真似した歌や演奏が出てきた。みんな彼女たちを目指して努力していた。ギュルセレンの曲はあまり好きではない。自分で付け加えたキーキー声は、無意味で、偽物っぽく、曲に合っていなかった。最も悪いのは、来年の準決勝に出れないこと。

セミハ・ヤンク:ギリシャの歌は、‘Averamu’と同じだ。盗作が、公式に1位になった。ギュルセレンはとてもオンチだ。13位になれたことでさえ驚いた。スタジオの設営は悪くなかったが、コスチュームが、ハンガリー人やロシア人が住む地域の衣装のようだった。みんな互いに真似している。TRT(トルコ・テレビ・ラジオ協会)は、トルコをユーロヴィジョンに初めて参加したころの状態に戻した。

アリ・コジャテペ:投票は公正だった。トルコは、あのステージパフォーマンス、歌、演奏にしてはいい点を取った。トルコ語で歌うというTRTの決定が間違っていたことが明らかになった。1位になった曲は‘Averamu’の借用などではない。いくつか類似点があるだけだ。

アリ・ルザー・ビンボウア:ギュルセレンはダンスで動きすぎたため、呼吸が整えられなくなり、音がはずれていた。ギュルセレンが止まって、他の人たちが演技することもできただろうに。

ニュクヘット・ドゥル:ギュルセレンがあんなに点数を取ったことに驚いた。歌も演奏も満足できるものではなかった。

<アテネでトルコ歓迎集会>

ユーロヴィジョンで優勝したギリシャ人たちは、アテネの路上で朝まで騒いで楽しんだ。トルコに点を入れなかったギリシャは、ギリシャに12点入れたトルコに感謝した。ギリシャ国営放送NETのアナウンサーアレクサンドラ・パシャリドウは、アンカラから12点が入ると、“ありがとう、トルコ!”と叫んだ。ザプヨンで、何千人ものギリシャ人がトルコの味方になって、歓迎集会を行った。

<トルコはヨーロッパ>

ユーロヴィジョンで最下位から2番目になったフランスで、マスコミは、フランスに投票しなかったモナコとベルギーを非難した。フランスの審判たちは“トルコはEUに入るか入らないかで議論している。しかしトルコは1975年から現在まで30年間音楽分野ではヨーロッパに含まれている。”という見解を示した。



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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:50 )