殺害容疑の17歳の裁判
2005年06月01日付 Sharq 紙

6月1日シャルグ紙27面

【シャルグ】昨年のアーバーン月7日(2004年10月28日)、アーブアリー地区〔テヘラン州ダマーヴァンド郡〕で2人の若者を殺害した罪に問われている17歳の少年の裁判が、昨日開かれた。容疑者の少年は事件について、殺された若者たちは彼に対して性的暴行をしようとしていたと訴えた。

 「メフディー」という名の容疑者の少年は、昨年アーバーン月7日にアーブアリー警察署に出頭し、「家の中で3人の若い男をナイフで刺して殺した」と話した。17歳の少年の証言に基づいて、治安維持警察の係官らは事件現場に駆けつけ、血まみれになった2人の若い男性の遺体、及び重傷を負ったもう一人の若い男性を発見した。当直していた裁判官の指示に従って、けが人は病院へ搬送され、2人の遺体は司法解剖へと回された。

 17歳の「メフディー」容疑者は取り調べに対して「この3人の若い男たちは自分に性的暴行をしようとしたので、彼らをナイフで切りつけた」と主張した。昨日の法廷で、アリー・デルダーリー検事と殺された2人の家族は、容疑者にキサース刑(同害報復刑)を求めた。

 それから、この事件で怪我を負った「ジャマール」と呼ばれる若者が、テヘラン州刑事裁判所第71法廷の5人の裁判官に対して以下のように証言した。「私は事件が起こる以前から、容疑者の少年のことを知っていた。事件当日、容疑者と私の兄弟は、彼の友人と一緒に(殺された少年の一人である)ムハンマド・ジャマールの家に行った。数時間が経ち、彼らの様子が心配になったので、ムハンマド・ジャマールの家に行ってみた。するとそこにはメフディーがいて、血の付いたナイフを握りしめていた。家の中に入ると、私の兄弟とその友人が殺されているのを発見し、何が起こったのかをメフディーに尋ねた。すると彼は私にもナイフを持って襲いかかり、私を切りつけてきた」。

 17歳の本件容疑者は法廷の席で引き続き、「事件が起きた日、ムハンマド・ジャマールとナスィールは私に性的暴行をしようとした。そのため彼らともみ合いになった。私はそのときナイフを手にしていたが、彼らを殺すつもりはなかった。私は2人から自分の身を守ろうとして、誤って殺してしまった。彼らを殺す意図はなかった」と述べた。

 容疑者の主張をふまえて、ヌーロッラー・クーフキャマレイー裁判長及び4名の裁判官は、来週までに判決を言い渡すことになっている。

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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:137 )