5月30日付シャルグ紙社会面
女性の麻薬常用開始平均年齢、27.5歳
ISNA: イランの女性麻薬中毒者が薬物及びタバコの乱用を始めた平均年齢は、男性に比べて約6、7歳遅い。
統計によると、麻薬を常用する女性たちが薬物乱用を始めた年齢は、27.5歳で、男性の21.8歳に比べて5.7歳の差があることがわかった。過去に喫煙経験のある麻薬常用者の女性たちが始めて喫煙した平均年齢は、24.9歳。同様の男性では、18.8歳だった。女性たちの間に麻薬乱用が蔓延するパターンの調査は、イラン全土のうち10州で「服役中の麻薬常習者」「路上生活者」「治療中の自己申告者」の3つのグループの女性を対象に行った。統計を取ったうち、72.2%の女性が喫煙者で、3.1パーセントが過去に喫煙していた。24.7%の女性は過去にアルコールを口にした経験がなく、11.3%は以前アルコールを飲んでいた。12.4%は現在もアルコールを飲んでいる。同様に、麻薬中毒者の女性がアルコールを飲み始めた年齢の平均は22.2歳で、男性の麻薬中毒者では18.8歳。この調査の結果によると、女性らが一番始めに使用した薬物は、63.9%がアヘン、次に16.5%でヘロイン、14.4%がハシシだったと答えた。最も深刻な乱用方法は89.7%が吸引によっていた。
麻薬を常用する女性のうちの半分にあたる49.5%は、麻薬の使用を家族や親戚の人から勧められたことがきっかけだ。18.6%は自発的に、16.5%は友人や同僚からだった。
調査に応じた麻薬常習者の女性たちが、一番始めに麻薬を使用した場所は52.6%が自宅、続いて23.7%が友人や家族のパーティで、その他は17.5%である。
身体の痛みを止めるため、満足感を得るため、好奇心、愛情の欠如、失恋、精神的な問題などの個人的な要因や、家族間の緊張関係、家庭内不和、自分の行動に対する家族の保護及び監督などの家庭の要因が、女性たちの麻薬を使用し始めたきっかけとして25.7%を占める。麻薬が身近にあることや麻薬乱用や友人に強いられて、などの社会的な背景によるものは次点に続く。
男性の場合は社会的背景による麻薬の使用が多数を占めるのに対し、女性の場合は主として個人的な要因によって麻薬の乱用にはしる。結論として、家庭環境が原因で麻薬の常習を始める女性は、男性よりも多いということができる。
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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:91 )