アル=カーイダのテロリスト、イーハーブ・シャリーフ大使をバグダードで誘拐四日後に殺害(アル・アハラーム紙)
2005年07月08日付 Al-Ahram 紙

■アル=カーイダのテロリスト、イーハーブ・シャリーフ大使をバグダードで誘拐四日後に殺害
 【バグダード―諸通信社】

 残虐で醜悪である犯罪について、イラクのアルカーイダ組織のテロリストが、前の日曜日にバグダードの繁華街の一つから誘拐した後に、バグダードのエジプト大使イーハーブ・シャリーフ博士の殺害を公表した。

 昨日インターネットのサイトでテロリストが流した声明につけられていたビデオテープにシャリーフ大使が白いTシャツに目隠しをされた姿で映っており、自身の名前とカイロのナセルシティー地区の自宅の住所を唱え始めた。また、その中で、自身の職務がイラクにおけるエジプト権益の保護のための使節団の代表であり、それは大使級の身分であることを語った。

 テロリストが流したビデオテープは恐らく放送前に修正作業を経たものであることが気付かれ、ビデオの中で短い切れ切れの部分に映し出されたシャリーフ大使の映像には大使の殺害場面は映っておらず、基本的に大使の顔の部分を映したものに集中している。大使の言葉も出てきており、一つの部分では以前テルアビブのエジプト大使館で勤務していたことを語っているが、シャリーフ大使がダマスカスをはじめとするアラブ諸国の複数の首都において勤務してきたことや、テロリストが同大使の信仰深さとアラブ人としての出自に対してかけた疑いから各界が受けた驚きにも関わらず、テロリストがイスラエルで働いたというこの問題に意図的に集中していることが分かる。

 また、バグダードの外交筋及びイラク国民協会の安全保障委員会の一員であるジャワード・マーリキー氏はシェリーフ大使殺害の報を確認した。

 昨日はシェリーフ大使殺害の報道を受けてエジプト、アラブ諸国、そして世界中の各界に驚きが広がり、テロリストをエジプト政治へと向かわせた告発に対する驚きに包まれた。彼らはイラクの抵抗組織からの同大使解放の呼びかけにも応じず、エジプトが外相アフマド・アブルゲイト、アズハル総長ムハンマド・サイイド・タンターウィー博士、アズハル・イスラーム研究局、イスラム諸国会議機構の名で出した呼びかけも無視した。

 ある高位の外交筋は、イーハーブ・シャリーフ博士殺害の理由として、エジプトが国内での過激派諸グループの制圧に成功した今や、過激派諸グループ側の標的となっていることを挙げた。これらのグループは殺害対象としてアラブの国の高位の代表者を選び、平和を愛する勢力に対するテロを試みた、しかもこの地域において最も影響力のある勢力を対象としたのだ、とこの外交筋は述べた。

 アハラーム紙は殉教者[シャリーフ大使]の家族がこの報せに接することになったその瞬間に居合わせ、殉教者の家族の多数とも面会した。彼らは外務省が事態の対応委員会を構成して能力の限り尽力したこと、また外務大臣アフマド・アブルゲイト氏が大使の家を訪問し、大使の家族に弔意を表したことを語った。

 ホスニー・ムバーラク大統領は、サウディ皇太子アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ殿下とサウディ防衛相スルターン・ブン・アブドゥルアズィーズ殿下から、大使のことで弔辞を受けた。

 一方でエジプトは、事態調査のため国際機関である安全保障理事会に対して緊急会議を開くよう求めた。エジプトの国連常駐代表であるマージド・アブドゥルファッターフ大使は、イラクで働く外交官たちを保護するため必要な措置をとらなければならないと述べた。イーハーブ・シャリーフ氏殺害に対するアラブ社会と国際社会による非難は絶えることなく続いた。

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( 翻訳者:アラブ・メディア授業受講生 )
( 記事ID:441 )