喫煙撲滅協会メンバー「イランの若者の5人に1人が喫煙者」 ハムシャフリー紙
2005年07月13日付 Hamshahri 紙
2005年7月13日 ハムシャフリー紙国内面
【社会部】喫煙撲滅協会のあるメンバーが語ったところによると、イランの若者の5人に1人が喫煙者であるという。
マフシード・アーリヤーンプール医師は昨日、《女性向け喫煙防止・制限のための一日教室》で、イランの若者の喫煙者の割合が11%から17%に増えていることに言及し、「このうちの60%は13歳から16歳のうちに初めての喫煙経験を持ち、喫煙を始めている」と付け加えた。同氏はさらに、「タバコを吸い始める年齢は年々低くなってきており、そのうちタバコを吸い始めるのは小学生の頃にまでなってしまうであろう」と述べた上で、「テレビで有名な俳優らが喫煙しているのを見たり、家族や友人が煙草を吸っているのを見たりすることが、子供たちがまねる原因の一つになっている」とも付け加えた。
同氏はまた、男性に比べ、女性の喫煙者人口は6分の1であると指摘し、次のように述べた。「他の様々な国、特にイギリスの経験によれば、女性の喫煙は男性よりも喫煙開始時期が遅く、また喫煙量も少ないものの、さほどの時を経ずして、その統計値は男性の数字に近づき、さらにはそれを越えてしまう傾向にある」。
マスィーフ・ダーネシュヴァリー病院で喫煙研究センターのメンバーを務めるザフラー・ヘサーミー医師は、同教室で「喫煙者のうち禁煙をする気があり、禁煙専門医にかかっているのは、たったの20%である」と語った。同氏はさらに、「40%は、全く禁煙をする気がなく、彼らの禁煙のためには、我々はただ簡単な警告メッセージを送ることしかできない。残りの40%は禁煙をためらっていて、禁煙後の禁断症状を恐れて日々生活をしている。彼らにはきちんとした情報の提供が可能である」と述べた。
彼女はまた、禁煙クリニックの設立の必要性を強調し、次のように述べた。「喫煙者は、人生の中で禁煙をしようと決意することがある。そのときにもし、このようなクリニックがある程度十分イランに存在すれば、禁煙の決心をした場合にこのようなセンターに相談することで、喫煙者にとって大きな助けとなるだろう」。
同氏はさらに「現在、禁煙のためのクリニックはテヘランのピールーズィー通りとターレガーニー通りにあり、喫煙者のために無料でサービスが提供されている」と付け加えた。イラン禁煙撲滅委員会の理事であるザッリーン・アフマドザーデ氏も、この会合で「1日に1千万人近くの喫煙者が400億リヤル以上〔およそ5億円〕をタバコのために出費している」と述べ、さらに「このタバコに費やされるお金があれば、学校や病院を作るなど、かなりの社会貢献ができるはずだ」と付け加えた。
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( 翻訳者:大石容子 )
( 記事ID:447 )