3億トマーンを要求していた誘拐事件、犯人自殺により終結 ハムシャフリー紙
2005年07月18日付 Hamshahri 紙

2005年7月18日ハムシャフリー紙 事件面

【事件部】人質を取っていた犯人2人が捕まり、人質をとって3億トマーン〔約3700万円〕を要求したケルマーンシャーの事件は幕を閉じた。この事件では、警察に包囲された犯人グループのうち一人が、持っていた拳銃で自殺した。

 本紙記者の報告によると、数日前ハージ・アリー・Aという名の人物から、ケルマーンシャー州近郊のサラーブ・ニールーファル派出所に「17歳になる息子のホセインが、コルトとカラシニコフの二丁の銃をもって武装した見知らぬ男たちに連れ去られた」と通報があった。

 ハージ・アリーは「誘拐犯は電話をかけてきて、当初、息子と引き換えに3億トマーンを要求してきた。しかし、それにいい返事をしなかったので、彼らはさらに電話をかけてきて、要求額を1億5千万トマーンに、さらに5千万トマーンにすると言ってきた」と話した。

 本紙報道によると、同通報を受け、警察は犯人逮捕に向けて捜査員らによる広範な捜査を開始した。そして警察による初動捜査により、誘拐犯らは身代金受け取りに失敗した後、ホセイン君を隠れ家に移したことが分かった。

 ケルマーンシャー捜査局の刑事たちは司法当局者たちとも全面的に協力して、この事件の捜査を急いだ。そして事件発生から48時間後、正確な諜報活動によって、容疑者の潜伏先をつきとめ、2人の誘拐犯を逮捕した。

 記者の報告によると、事情を察した3人目の容疑者は人質をその場で解放し、拳銃を持って周辺の山中へ逃げ込んだ。一方、人質の親戚のうちの一人が警察の制止を振り切り、さらには人質の少年であったホセインの家族による反対も無視して、誘拐犯を追いかけた。彼は27歳の犯人に拳銃で撃たれ、残念ながら病院で亡くなった。

 警察は負傷者を病院へ搬送する一方、逃走した犯人を捜索し、犯人を追いつめた。逃げ場がないと悟った犯人は、拳銃で自殺した。誘拐犯らは他にも戦闘用の武器を数丁保持しており、警察によって発見・押収された。



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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:493 )