アズィズ・ネスィンの息子アリ・ネスィン、AKP政権の評価をめぐって大げんか(Milliyet紙)
2005年06月24日付 Milliyet 紙

アズィズ・ネスィンの息子アリ・ネスィンと画廊オーナーのネヴザト・メティン、詩人のニハト・ベフラム、俳優のデミル・カラハンの4人が同席した食事の席で、AKP(公正発展党)についての論争が起こった。ネスィンは食事中、AKPが出した法案を革命的だと褒めたたえた。一方でメティンは、AKPがアズィズ・ネスィンは救出されたが37人の知識人の死者を出したマドゥマク・ホテルの放火犯の残党だと切り捨てた。このことが引き金となって両者の声は荒ぶり、頭に血が上って口論となり、アリ・ネスィンが机にお金を投げつけ退席するという結末を迎えた。

メティンはこの出来事を報じたインターネットサイト・ハベルチュルクの記事に関し、事件のあった半年前の夕食の模様を本紙に説明した。カラハンがアズィズ・ネスィンの「緑色の名誉ガス」という劇の上演のため、アリーとの仲介役を依頼してきたので連絡を取って待ち合わせたというメティンは次のように続けた。「モダにあるレストランで会った。隣にはニハト・ベフラムがいた。デミル・カラハンは非常に興奮して劇の上演について話していた。穏やかな会話が続いていたとき、話題は最近の政治情勢になった。彼(アリ・ネスィン)は『これは革命的な法案だ』と言って今の政権を称え始めた。我々は驚きながら聞き、可能な限り冷静に対応しようと努めた。ベフラムが一時口を開き始めたが、私はそれでも場を和ませようとした。そうこうしているうちに、ベフラムと私の我慢が限界を超えた。私はAKPの法案が革命的などではなく、この国の国際的な価値もないと言った。それでも彼は自説を話し続けたので、私はもう耐えられなくなって『彼らは37人の知識人を焼き殺した奴らの残党だよ、アズィズ・ネスィンに火をつけた・・・。その息子が何てことを言っているんだ?そんな話を正しいと思うのか』と言ったんだ。そしたら口論になって。すっかり上気してしまった。彼も『何だよ、おれを殴る気か』と言っていた」。

■このテーブルに君の居場所はない

私は「いや殴らない、でもここに君の居場所はない」と言った。彼が40ミリオンリラを投げつけてきたんで、私もそのお金をドアボーイに与え、「アズィズ・ネスィンの本を買って読めよ」と言った。話の中にタイイプ・エルドアンの名前は出なかった。彼は今の政権の発足時から今まで行った政策を褒めた。我々はそれに反対した。彼とはあれから会っていない。劇もキャンセルになった」。

■侮辱されたので帰った

アリ・ネスィンは、ネヴザト・メティンが侮辱したので席を立ったと述べた。タイイプ・エルドアンを褒めたりはしなかったが、法案は称えたと言い、「私は理由なしに席を立たなかった。彼が侮辱したので席を立ったのさ。私はこの件でいかなるコメントもしたくないね」と述べた。

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( 翻訳者:山雄起 )
( 記事ID:298 )