イスラエル政府がガザからの撤退延期議案を否決(アル・アハラーム紙)
2005年07月04日付 Al-Ahram 紙

■イスラエル政府がガザからの撤退延期議案を否決
 西岸・エルサレムでの入植強化に関するシャロン首相の声明を
 パレスチナ当局が非難

                                   占領エルサレムから諸通信社

 昨日イスラエル閣僚会議は、来月から3ヶ月間に予定されているガザ地区からの撤退の開始を遅らせる案を否決した。

 これが明後日のその計画についての、ドイツでの投票の前であるため、クネセト[イスラエル国会]は予定通りの撤退開始を決定するだろう。

 また同時にパレスチナ解放機構の交渉書類のファイルの責任者であるサーイブ・ウライカート博士は、ガザ地区からの撤退は西岸と占領エルサレムで入植を強化することが狙いだと述べたシャロン首相の声明を非難し、これは非常に危険だと表現した。

 ウライカート氏は、パレスチナ側がこの声明を重く受け止めて、非常に深刻に注意をもって見ていると述べた。またウライカート氏は、このような声明はイスラエルの計画の真相を暴露するものだ、イスラエルはガザ地区からの撤退をロードマップの代わりにしようと狙っているのだ、と指摘した。ウライカート氏は、シャロン首相の言明したことはアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官やジョージ・ブッシュ大統領が採用したことと全く相容れない、彼らはイスラエルに対し、エルサレムや西岸での入植活動を停止すべきと、一度ならずイスラエルに要請した、と説明した。

 広く予期されていたことだが、イスラエル首相のアリエル・シャロン氏は、彼のガザ撤退計画に対する挑戦を押さえ込み、また撤退反対派の一人であるイスラエルの農業大臣が提出した提案に表れたものも押さえ込んだ[注:撤退延期議案は農相から提出された]。農業大臣はシャロン首相が率いるリクード党のタカ派に属している。

 イスラエル閣僚会議の決定がなされる前に、イスラエル第一副首相であり労働党党首でもあるシモン・ペレス氏は、もし、たとえ一日でも分離計画を実行する日に何らかの遅れがあったら、労働党はシャロン氏主導の連立政権から撤退すると警告した。

 一方、イスラエルの金融大臣ベンヤミン・ネタニヤフ氏は、リクード党内でシャロン首相と党首の座を争うライバルであり、撤退延期に投票すると発表した。ネタニヤフ氏が、明らかに争うことなしに、政府の政策を批判したこの態度は、シャロン首相とその側近たちの怒りを引き起こした。

 また別の一方では、入植者たちのスポークスマンである国家宗教党のフルン・ウルリフ議員が、イスラエルのクネセト[国会]に公式レポートを提出し、明後日その投票が行われる。予想されるとおりそのレポートが否決された場合、決められたとおりに8月中旬の撤退実行が始まる前には、ガザ地区撤退に反対する議員が提出する他のどんなレポートもクネセトでは議論されない。
 シャロン首相が提出した分離計画は、8月中旬にガザ地区から撤退すること、ガザ地区に存在する入植地を明け渡すこと、8千人以上の入植者を撤退させること、また同様に西岸北部のジェニン地区にある他の4つの入植地を明け渡すことを定めている。

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( 翻訳者:アラブ・メディア授業受講生 )
( 記事ID:390 )