国内の交通指導・運転に関する新法令発布 シャルグ紙
2005年07月01日付 Sharq 紙
【シャルグオンライン(電子版)】木曜日(6月30日)朝、紆余曲折を経て交通指導と運転に関するイランの新たな法令が発表・施行された。
この新法令の発布により、イランのドライバーたちは半世紀ぶりに、運転方法について新たな規則を受けることになる。
イランのドライバーを支配してきた規則の多くは、この法令に基づいて根本的な変化を被ることになった。運転免許証の10種5熟練度階級への分類が、その最大の改革点である。
新法令によって、運転免許証はこれよりA(アレフ)級、B(ベー)級、P(ペー)級、 T(テー)級、特別級の5階級に分類される。
同様に免許の取得年齢についても改定された。それによると、A級第一種は15歳、A級第二種は17歳、A級第三種は18歳、B級第一種は18歳、B級第二種は21歳、P級第一種は23歳、P級第二種は23歳、T級第一種は25歳、T級第二種は25歳から、また特別級は満18歳からとそれぞれ定められた。
免許証取得のための訓練期間の間の証明書の提示、70歳以上のドライバーへの心身健康度テストの義務付け、免許証有効期限の短縮、マイナス・ポイント制による免許証の没収や取消し、外国の免許証所有者に対する新規則、技術的欠陥のある自動車の通行に関する新基準、自動車ナンバー発行と車両登録地の変更に関する規則の改定、自動車への三枚目のナンバープレート交付、全市街道路と高速道路におけるシートベルト装着の義務化、12歳以下の子供の助手席利用禁止、制限速度の制定、道路標識の改変と設置数の増加、被害者搬送のため事故現場を離れる際に衝突車車輪のあった場所にマークをつけること、衝突事故の際の警察への通知基準、警察不在時の衝突現場における階級1もしくはT級ドライバー3人の証言の活用、衝突車両や弾痕のある車両の詳細を治安維持警察に報告する修理工場の義務、タクシー・メーターのない車両によるタクシー業務の禁止。これらがこの新法令で行われた改革の主軸である。この新法令は、道路交通の分野でのこの半世紀における最も重大な改革であると考えられる。
この法令の第一顧問は、その有効性について当紙に次のように語った。「この新法令は、多くの点で進歩的かつ効力がある法令であり、間違いなく前進である。しかしその有効性については、他のいくつかの問題と結びつけて考えなくてはいけない」。
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( 翻訳者:河西 高志 )
( 記事ID:376 )