英国からの正式な起訴は未だなし(アル・アハラーム紙)
2005年07月17日付 Al-Ahram 紙
英国からの正式な起訴は未だなし・・・用心イコール有罪判定とはならず
捜査はエル=ナッシャールとロンドン攻撃実行犯らとの関係に焦点
【(署名なし)】
治安当局は化学者のマグディー・エル=ナッシャールの捜査を続けており、彼を容疑者とした上で7月7日にロンドンで発生した爆破事件実行犯との関係について尋問を行っている。英国のロンドン警視庁からは数日内にチームが到着、エル=ナッシャールの容疑に関する証拠をエジプト警察に提示する予定である。しかし英国側チームは捜査の流れを追い監察者として見守るのみに留まることとなっている。
責任者筋によれば、それらの証拠によりエル=ナッシャールの関与もしくは有罪が確定した場合には、エジプトの法に従い捜査および裁判に関する法的措置が取られることになるという。
同筋はこのエジプト人化学者に対する治安当局の用心がイコール有罪判定となるわけではないと指摘。英国も公式にはまだ彼を起訴してはいないという。
一方、国立研究センター長のハーニー・エル=ナーズィル博士の話によれば、エル=ナッシャール博士は帰国後の7月2日に研究者としての職についており、10月10日には研究のため自費にて再度旅に出る予定であったという。センターの同僚が明かしたところでは、彼には過激派の傾向は一切ないばかりか、研究において優秀な人物であったとのことである。その彼の家族は悲しみと哀悼に満ちている状態だ。母親は、ロンドンにいる彼の同僚らから安否を尋ねる電話がひっきりなしにかかっていると語る。また息子のマグディー・エル=ナッシャールはがエジプトに戻る前に他人にロンドンの自宅を貸しており、そこで見つかった物品は借りた人達のものなのではないかとしている。
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( 翻訳者:小山 )
( 記事ID:457 )