金曜晩のディスコパーティーが外国人観光客を救う(アル・アハラーム紙)
2005年07月26日付 Al-Ahram 紙

金曜晩のディスコパーティーが外国人観光客を救う


【シャルム・エル=シェイフ―ファトヒー・アブデルアール】

砂漠で毎週金曜晩に開かれているディスコパーティーがシャルム・エル=シェイフテロ事件での犠牲者倍増を回避した。同市では観光会社が毎週金曜日の夜9時から明け方まで盛大なダンスパーティーを開催し観光客らをバスで送迎するのが常となっていた。同市の観光専門業者はもし事件が別の日に起こっていれば犠牲者の数が倍増していただろうと指摘。そしてテロでは市の外れに借りていた住まいへと帰宅する途中だったエジプト人労働者・職員らの命を奪い、彼らは外国人たちの身代わりとなったのだった。

一方で、この観光シーズンが最終的にどうなるかはこれからはっきりする見込みだ。ヨーロッパの観光会社らは土・日にまたがる週休み明けの仕事を昨日に開始し、団体が集中して予約を取り消すかどうかを明らかにすることになっている。シャルム・エル=シェイフで観光業に携わっているシャノン・ピーター氏が明らかにしたところによれば、同地域をよく訪れるヨーロッパ人観光客は起きるべきものが起きてしまったもののこのような事件はエジプトで日常的にありふれたものではないことを知っているという。彼によると、今年の観光シーズンは絶好調だったという。今シーズンで以外だったのは英国人観光客で、彼らは大挙してシャルム・エル=シェイフやハルガダを訪れ、その数は初めて18万人を突破。観光客の数は100万人を超えることも予想されているという。特に目を引いたのは英国大使が爆発事件後にシャルム・エル=シェイフを訪問した際、同大使館は英国国民に対してエジプト訪問に対する危険勧告を出さないと決めたということであった。

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( 翻訳者:小山 )
( 記事ID:516 )