イスラエル軍、ガザ地区の入植者を強制退去へ(アル・ナハール紙)
2005年08月16日付 Al-Nahar 紙
■ 深夜に入植者の半数がガザ地区から退去
■ シャロン首相、撤退後のいかなる攻撃に対しても厳しい報復措置をとると威嚇
2005年8月16日付アル・ナハール紙(レバノン)HP1面
「パレスチナ分離」計画の枠組みに沿って、ガザ地区に残っている入植者に対し、イスラエル軍は今日の夜更けを期して強制退去を開始する予定である。同計画には、ヨルダン川西岸地区北部の孤立した4つの入植地を解体することも記されている。
ガザ地区の入植者に退去命令を伝達したイスラエル兵は、複数の入植地で退去拒否や抗議に直面した。一方で、数百世帯が自主的に彼らの家々を後にした。そしておよそ800世帯は強制退去の作業開始直前に出発する準備ができている。
イスラエルのアリエル・シャロン首相は、撤退は痛みを伴う一歩であるが、これはイスラエルにとって必要であると考えたのだということを強調した。そしてガザからの撤退後、パレスチナ人によるいかなる攻撃に対してもイスラエル軍は「全力で」報復すると威嚇した。一方、パレスチナのマフムード・アッバース大統領は撤退を「歴史的な一歩ではあるが、最初の一歩である」と評した。
(後略)
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( 翻訳者:寺嶋直之 )
( 記事ID:717 )