トルコ輸出業者協議会、トルコ-グルジア国境間の鉄道建設を要請(Milliyet紙)
2005年08月19日付 Milliyet 紙

トルコ輸出業者協議会のオウズ・サトゥジュ会長は「外国貿易で荷物をトラックで運搬し続けることはできない。トラックやトレーラーではそれほど遠くまで行けないのだ」と話し、鉄道や海上輸送への投資を要望した。
輸出品の運搬では陸上輸送が、輸入品では海上輸送が最も利用されていることに触れ、「(トルコ・グルジア国境を挟む)ホパとバドゥムを結ぶ鉄道が必要だ。権限が与えられるなら、トルコ輸出業者協議会としてこの鉄道を建設する用意がある」と述べた。

■「トラック運転手のロビー活動」

トルコ輸出業者協議会としてイズミル、メルスィン、イスケンデルンの各港にも要望したことを明らかにしたサトゥジュ会長は次のように続けた。「何百万トンもの輸出・輸入物資をトラックやトレーラーではさばき切れない。すでに今から輸送手段の問題が頭痛の種となっている。1千億ドルに達しようとしている輸出品と、それよりずっと多い輸入品の輸送は間もなく非常に大きな問題となるだろう。必要な計画やプログラムを前もって立てられていない。トルコはキャラバンの道から成っている。歴代の運輸大臣のうちムスタファ・アイサンはすでに1970年代に“10カ年運輸マスタープラン”を準備したが我々は実行できなかった」。
トルコでは船舶技術も発展しなかったと言うサトゥジュ会長は次のように話した。「アタテュルクより後の時代に鉄道への投資は行われなかった。トラック運転手のロビー活動が徐々に強化され、運輸政策を牛耳った。(イラク国境の)ハブルと(ギリシャ国境の)イプサラの国境ゲートではトラックの車列が伸びた。早急に鉄道に投資しなくてはならない。トランスカフカス鉄道とトランスシベリア鉄道に接続し、日本海にあるウラジオストク港まで鉄道で輸送できるようにしなければならない」。
鉄道への投資は巨額になり、時間もかかると話すサトゥジュ会長は、カルス駅をトランスカフカス鉄道に最短時間で接続するためには全長100キロメートルの路線の敷設が必要だと述べた。
共和国建国当初、ブルサ-ムダンヤ間にナローゲージの鉄道があったことを挙げ、サトゥジュ会長は次のように語った。「この鉄道はどういう訳か後に廃線になってしまった。まずはじめにブルサとムダンヤ間に全長30キロメートルの鉄道を敷いてブルサ製品を鉄道で海に運ばなくてはならない。次いでこの鉄道をボゾユクまで延ばし、ビレジキ-ボゾユクの製品の海上輸送を実現する。トラブゾン港をエルズルム経由でイランの鉄道網に接続するとともに、セイディシェヒル-アンタリヤ間の鉄道を一刻も早く敷かなくてはならない」。

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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:705 )