駐土ドイツ大使からトルコ軍楽隊にEU「国歌」演奏要請(Milliyet紙)
2005年08月22日付 Milliyet 紙
ボルン駐土ドイツ大使は毎年10月3日のドイツの祝日に参謀本部に対して軍楽隊の派遣を依頼しているが、今年は軍楽隊に“EU国歌”の演奏を要請した。
ボルン大使は「トルコのEU加盟交渉が開始される日でもあるため、今回は軍楽隊にEU国歌として知られるベートーヴェンの交響曲第9番も演奏していただけないか」と願い出た。
■「毎年お願いしている」
ボルン大使は東西ドイツ統合の日である10月3日に毎年開催する招待会で両国の国歌や他のジャンルの音楽を大変素晴らしく演奏してくれるためトルコ軍楽隊を招待したと述べ、次のように続けた:
「毎年10月3日を迎える数カ月前には参謀本部に書面で申し出て軍楽隊をお願いしている。年によって陸軍が来ることも、海軍や空軍の時もある。約1,500人を招待するので招待客にいかに楽しんでもらえるかを重視している。トルコ軍楽隊は国歌に加えてジャズやブルース、ポップスなどの多くの持ち歌があり、大変素晴らしい演奏を披露してくれる」。
■双方の祝日
ボルン大使は今年も同じような書簡を送ったことを明らかにし、(今年は)10月3日がトルコ・EU間で正式加盟交渉が開始される日でもあるため、招待会ではトルコの喜びを分かち合い、トルコ・ドイツ双方の祝日を祝いたいと述べた。
ボルン大使は次のように締めくくった。
「今年はトルコとドイツの国歌に加え、EU国歌として知られているベートーヴェンの交響曲第9番を軍楽隊に演奏してもらえたら大変光栄だと参謀本部に伝えた」。
■EU国歌「歓喜の歌」
ルードビッヒ・ヴァン・ベートーベン作「交響曲第9番」の最終楽章「歓喜の歌」をアレンジした曲が1972年に欧州評議会によって承認され、その後1985年にEU加盟国の各国代表者によってEUの公式な国歌に制定された。この曲は加盟各国の国歌に取って代わる訳ではないが、互いの価値を認め合うことを祝う象徴と考えられている。2004年に作られたEUの新憲法でも“EU国歌”として認められた。
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( 翻訳者:永井 )
( 記事ID:728 )