2005年8月27日付シャルグ紙　社会面（30面）
【文化遺産通信（CHN）】あるトルコ人が女性用のイスラーム対応水着を開発し、オンライン販売をしている。ギーラーン州文化遺産観光庁所長も、女性用イスラーム対応水着がイランで用いられれば、海での遊泳中の事故が減るのではないかと期待している。国内外からのイラン観光客にとって根本的問題となっていることの一つに、家族が一緒に泳ぎを楽しむことができないということがある。また、この問題によってイラン人家族は遊泳地域から外れた場所で泳ぐことを好む傾向にあり、このことが海難事故を増加させているからだ。

　モジタバー・ナグヴィー氏によると、1384年ティール月1日からシャフリーヴァル月1日〔2005年6月22日から8月23日〕までで、ギーラーン州の海及び川で溺死した者の数は79名で、そのうち1名を除いてすべてが遊泳地域から外れた場所で遊泳していたという。ナグヴィー氏は、イランでは家族一緒に泳ぎを楽しみたいと考えている人が多く、このような女性用イスラーム対応水着によって問題が解決できるのではないかと考えている。

　この水着を開発したのは、法律専攻の学生であったメフメト・シャヒン氏というトルコ人で、問題解決に一役買いそうだ。彼は自らのウェブ・サイトで、このイスラーム対応水着をオンライン発売している。この水着は太陽の光を通す特別な素材でできており、この水着を着れば、裸になることなく、肌を小麦色にすることが可能だ。さらに泳いでいるときも、水から出たあとも、水着が体にくっつくことはない〔つまりボディー・ラインがあらわになることがないという点でも「イスラーム対応」であるということ〕。

　この水着はムスリム女性たちの間に多くの反響を呼んだ。値段が高めなのが難点だが、これまでトルコでの売り上げは上々である。値段は一着20ドルから80ドルだ。

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（ 翻訳者:斎藤正道 ）
（ 記事ID:755 )