【事件部】科学的検証及び警察の捜査により、妻による夫殺害は家庭内不和ではなく、妻の不倫が理由であることが明らかになった。
報道によると、捜査本部での捜査が進むにつれ、この殺人事件は別の様相を帯びることとなった。事件の主要な容疑者であるザフラー・Nは供述のなかで、シアン化物の購入元の人物について、きちんと説明することができなかった。そのため捜査官は、同殺人容疑者には一人、あるいは複数の共犯者がいたのではないかとの疑いを抱くに至った。
報道によると、容疑者は警察による科学調査の際、夫の殺害事件について次のように話した。
「家庭内の問題のせいで、随分前から夫とともに生きてゆくことに希望が見出せないようになり、夫との生活を続けていくことへの関心を失っていました。そんなときです、私が街中でモハンマド・レザーという男性と知り合ったのは。私は前置きもほどほどに、悩みを彼に吐露しはじめました。私の人生の浮き沈み全てを知ったモハンマド・レザーは私に、『何も心配しなくていい。お望みなら、君の夫を消す方法だってあるんだ‥‥。明日一緒に「ナーセル・ホスロウ」バーザールへ行って、シアン化物を調達しよう。そんでもって、君の人生から夫みたいな邪魔者を消してしまおうぜ』と言ったのです」。
容疑者はさらに、「事件の日、モハンマド・レザーは夫に気付かれないように自宅にやってきました。そして私もシアン化物をドライフルーツに混ぜたのです。何度も夫に勧めました。そうこうしているうちに、夫の身体は冷たくなり、二度と動くことはなくなりました」と供述した。
ザフラー容疑者はまた事件について、次のように語った。「それからすぐにモハンマド・レザーに知らせ、夫が死んだのを確認すると、私たちは夫の死体の処理について計画を練りました。いくつか案を考え、最終案を実行に移しましたが、結局捜査員の罠にはまってしまいました。しかしモハンマド・レザーの名前は一切口外しませんでした。自分でこの事件の決着をつけることにしたかったからです。でも、できませんでした」。
報道はさらに以下のように続けている。「捜査当局は容疑者の自供の後、ムハンマド・レザーの不意を打つかたちで、同容疑者を逮捕した。モハンマド・レザー容疑者は罪を認めた上で、『ザフラーは夫を消すときに、オレと二つ約束したんだ。もし夫が私の前から消えるよう仕事をしてくれたら、オレと結婚して、それから、新車のプジョーを買ってくれるってね』と供述した」。
なお、裁判所の命令により、二人の容疑者は故意による殺人を幇助した罪で、最終的な判決が下されるまで、刑務所に留置されることになった。
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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:576 )