イスタンブル恒例のロックイベントで病人続出(Milliyet紙)
2005年09月05日付 Milliyet 紙

 ロックン・コークは音楽はすばらしく雰囲気は豪華だったが、天候とトイレの状況は悲劇的だった。フェスティバルの観客の4分の1が風邪、頭痛、滑りやすい地面で滑って転倒するなどのために救護所へつめかけた。

 ヘザルフェン空港で行われたロックン・コーク・フェスティバルは、昨日もどしゃ降りの雨に見舞われた。フェスティバルの広場にある救護所に行った1253人の多くの症状は雨のための風邪、頭痛、滑りやすい地面で滑って転倒による負傷だった。

■ The Cureは5回アンコールをした
 初日、ここ25年で最も重要なグループのひとつThe Cureを招待したフェスティバルで、どしゃ降りの雨は、あちこちで大きな影響を与えた。The Cureの前に舞台に出たKornのステージの間に降り始めた雨とその後の寒さのせいで、フェスティバルの観客はThe Cureの演奏を十分に楽しめなくなってしまった。観客とはできるだけコミュニケーションを取らないようにしているボーカルのロバート・スミスも「ずいぶん寒いな」といって、観客と気持ちを共有したほどだった。The Cureのファンは、5回アンコールをし3時間も舞台に立ったThe Cureのパフォーマンスに大いに満足した。

■ 「国内組」はVIP席から観賞
 タルカン、オズレム・テキン、テオマン、シェブネム・フェラフ、パメラ、アイリン・アスルム、モル・ヴェ・オテスィ、デニズ・アッカヤ、レヴェント・ユクセルのような有名人もVIP席や舞台正面で観賞した。
 初日、パフォーマンスの終了とともにテントへ入ったキャンパーたちは、夜に再びどしゃ降りの雨に襲われた。キャンパーたちの中には、翌朝も雨が降り続いていたため、テントをたたみフェスティバル観賞を諦めた者もあった。残った観客たちは、「楽しもう」といって雨の中、観賞を続けた。
 どしゃ降りの雨が降り始めるや否や大きなテントに駆け込み、雨が強くなってくると手拍子でテンポをとっていたフェスティバルの観客は、雨がやむとまた、拍手で祝った。フェスティバルの天気は一日中、降ったり止んだりとなった。

■ 風邪、頭痛
 広場で救護活動をしていたテントは、寒さのために体調を崩した人たちでいっぱいになった。昨日の午後までに1253人が様々な理由で救護テントをたずねた。その多くが、呼吸器系の感染症、頭痛、首の硬直、転倒による体調不良を訴えた。滑りやすい地面のために転倒した人たちはあまり大きな怪我には至らなかった。しかし、1人が肩を脱臼し、2人が深刻な関節の不調を診断された。過度の飲酒のために救護所へ行く人の数も少なくはなかった。この人々のうち150人は「短期入院治療」のために病院へ送られた。
 フェスティバル会場のトイレは、混雑のために使えない状態だった。買い物のために使われる「カードロック」を求める人々も2時間も長い列で待たなくてはならなかった。初日の夜、電話回線はほとんどつながらなかった。同じ問題は日に何度か続いた。

■ MaNgaもKornを絶賛
 若者たちの間で新たな熱狂の対象となっているMaNgaは、フェスティバルの2日目にファンを興奮させた。MaNgaのボーカルのフェルマン・アクギュルは「今年はとてもわくわくしている。長い間待っていたKornが昨夜舞台に登場した。たくさん頭を振り、飛び跳ねたよ。」と話した。“Bir kadın çizeceksin”という歌でファンを大いに盛り上げたMaNgaは、ドイツ在住トルコ人の若者にとって一時代を築いたCartelの“Evdeki Ses”という曲で終らせた。

■ The Offspring とApocalyptica
 フェスティバルには、2日目となる昨日も重要な人々が招待された。パンクロックグループのThe Offspring、特にメタリカの曲で再び評価された有名ロックグループApocalyptica、Şebnem Ferah、 MaNgaが出演者の中で最も重要な面々だった。

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( 翻訳者:澤村 )
( 記事ID:811 )