アタテュルクの初恋が映画化(Hurriyet紙)
2005年09月11日付 Hurriyet 紙

アタテュルクとマケドニア人エレニとの間の恋愛を取り上げたマケドニア映画の脚本家、アネタ・シヤコウ゛ァは、アタテュルクを「とてもロマンティックな男性」と
表現し、この2人がどのように出逢ったのかを語った。

アタテュルクとマケドニア人のエレニの関係を都営上げた映画についてANKAに語ったシヤコウ゛ァは、ムスタファ・ケマル・アタテュルクが勇敢な兵士であると同時に、とてもロマンティックな男性であったと話す。
映画が史実であることを繰り返すシヤコウ゛ァは、アタテュルクとエレニが映画で再現される出会いの場面を次のように説明した。
「アタテュルクはマナストゥル士官学校で学んでいた時期に、ある日マンストゥルで一番賑やかな通りのシロック通りを歩いている時に、今までに出逢った中で一番美しい瞳を見かけたのです。エレニはその時、窓辺にいました。まさしく一目惚れです。その時からムスタファ・ケマルはひたすらエレニを、エレニもずっとムスタファ・ケマルのことを想うようになりました。2人とも、眠れず、食事もノドを通らず、他のことを考えることもできなくなりました」
アタテュルクはその日から、どうにかしてエレニの家に行き、あのマケドニアの美女を近くから眺めたいと願っていのだ、シヤコウ゛ァは話を続け「幸運なことに、ムスタファ・ケマルの友人の一人がエレニの家族の知り合いでした。そんなわけで、ムスタファケマルはその友人と一緒に、初めてエレニの家に訪問し、マケドニア美女を傍から見ることができたのです」

■「このプロジェクトには何年もかかった」
アタテュルクの初恋を映画にするというアイディアをずっと前から思い描いていたというアネタ・シヤコウ゛ァは「子供の頃、トルコのマナストゥル名誉領事であるミトハット・ジェマルがうちに来ては、しょっちゅうアタテュルクとエレニの恋愛を語ってくれたのです。私はこれをずっと文章にしたいと思っていました」と言う。シヤコウ゛ァは必要な支援を得た後にこのロマンティックな小説を映画化したのだと話す。

■「女性にとって一番のプレゼントは花だと、彼は知っていた」
2人はとてもロマンティックな時を過ごしたらしい。「エレニは家を捨て、ムスタファ・ケマルと一緒に小さな二人用の家に住みはじめました。その時には、ただ愛とロマンティズムがあったそうです」
シヤコウ゛ァはさらに、アタテュルクが女性への一番ステキなプレゼントは白い花であるとよく知っていたことを話す。「このように、偉大な軍人は、愛する女性の前では礼儀正しく、優しく、ロマンティックであるべきということも分かっていたのです。しかし、エレニの父親が秘密の愛の巣を見つけてしまったことで、二人の間のロマンティズムは終わってしまったのです」
アタテュルクが最も偉大な軍人であると話すシヤコウ゛ァは、彼が人権についても奮闘し、とても尊重していたと話す。また、とても深い感情をもった人物で、愛のために生き、アタテュルクが人権史において例として上がるような重要な人物になろうとしていたと話す。

■「アタテュルクを私たちも誇りに思っています」
この映画をトルコでも上映することを強く望んでいるアネタ・シヤコウ゛ァは「アタテュルクがマケドニア人にとってもとても偉大な人物で、歴史的な人物であることを、トルコ人にも示したいのです。彼は、人権史において特筆すべき一例以上のものを行った。トルコ人とマケドニア人の間の強いつながりを築いているのです」と話す。
さらに、「私たちの歴史の一部ですから、マケドニア人もアタテュルクを誇りに持っています。とくに私たちマケドニア人の方が、より誇りを感じていますよ、なぜならムスタファ・ケマルはここで教育を受け、ここで初めての恋に落ちたのですから」とも述べた。

■俳優達も期待でいっぱい
アネタ・シヤコウ゛ァは、映画でアタテュルクとエレニを蘇らせる俳優達もとても楽しみにしていると話す。アタテュルクを今に蘇らせたニコラ・リスタノフスキーは「アタテュルクを演じることは僕にとって大きなチャンスです」と言っていたそうである。
シヤコウ゛ァによると、ガブリエラ・ペトルシェフスカも映画でエレニを演じることをととえも喜び、光栄に感じていると言う。

とにもかくにも、「最高のアタテュルクの愛」だと宣伝されている映画の名前は、「マンストゥルでの愛」になった。

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( 翻訳者:池田 慈 )
( 記事ID:841 )