旧ガラタ橋で21世紀のデザイン展:イスタンブル・デザイン・ウィーク2005(Radikal紙)
2005年09月14日付 Milliyet 紙

20世紀の産業遺産であるガラタ橋が21世紀のデザイン作品を迎え入れ、イスタンブル・デザイン・ウィーク2005が開催される。この催しは、9月20日に終了する予定。


 イスタンブル・デザイン・ウィーク2005は、デザイン・ウィーク全体がひとつの作品といえるもので、昨日行われた式典によって旧ガラタ橋で開会された。「水の街イスタンブル、水の集う場所金角湾」というスローガンを掲げて始められたデザイン・ウィークの開会式では、イスタンブル大都市庁長官カーディル・トプバシュ氏、雑誌アール・デコの編集長アフメト・ブーダイジュ氏、デザイン・ウィークの企画も担当したユルマズ・ゼンゲル氏、それぞれがスピーチを行った。ゼンゲル氏のスピーチに続いて、dDf(ドリーム・デザイン・ファクトリー)のデザイン部長アルハン・カヤル氏、デザイン・ウィークのメインスポンサーであるリネアデコル役員エルジャン・エヴェミシ氏、そしてトルコ輸出業者協議会会長オウズ・サトゥジュ氏が催しについてコメントを述べた。
 ブルハン・オェチャルのパーカッション・ショーで盛り上がりをみせた開会式典では、バハル・コルチャンのファッションショーも行われた。

 バラト地区にある旧ガラタ橋では、9月20日夕方まで様々な展覧会、パネルトーク、ワークショップが開催される。旧ガラタ橋は現在は使われていないが、一週間のあいだデザイナーやファン達の集いの場となり、様々な分野から企業25社とフリーデザイナー20人が製品や作品を展示する。旧ガラタ橋の2階は企業に、1階は大学やフリー・デザイナー達に割り当てられた。5つの大学のインダストリアル・デザイン学科から合計15名の学生が卒業制作の作品を、そして4つの大学のインダストリアル・デザイン以外の学科がデザイン・プロジェクトを出品する。
旧ガラタ橋の上で初めて28回のパネル・トークと14回の講演会が開催される予定だ。パネル・トークのために橋上には特別スペースが設けられた。

 9月20日夕刻で終了するデザイン・ウィークでは、デザインに関するどんなものでも見つけることができるだろう。インダストリアル・デザイン、グラフィック・デザイン、ファッション、ホームページなど、デザインの全分野を網羅しており、国内外の有名デザイナーをも迎える予定だ。デザインの重要性を強く主張するラディカル新聞社のブースも会場に設けられている。ラディカル新聞社のブースでは、デザイン・ウィークと平行して実施されたコンペ「デザインにおけるラディカル・トレンド」の作品が展示されている。同社はガラタ橋の1階、No.12、No.13のブースの展示作品以外に、特別作品を出品している。それは「青色ラディカル・バス」だ。このバスの車内にも、「デザインにおけるラディカル・トレンド」コンペで3位までに入賞した作品が展示されている。17日に始まる第9回ビエンナーレの会場へ、旧ガラタ橋からT-Design社のシー・タクシーで移動することもできる。



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( 翻訳者:山下 王世 )
( 記事ID:869 )