ガザ地区シナゴーグ破壊 イスラエル側がモスク冒涜を警告(アル・ナハール紙)
2005年09月14日付 Al-Nahar 紙

■ ガザ地区のシナゴーグ破壊への報復として、イスラエル側がモスク冒涜を警告

2005年9月14日付アル・ナハール紙(レバノン)HPアラブ・国際面

【AFP、ロイター】

 イスラエル軍撤退後のガザ地区の入植地で、パレスチナ人の青年らがシナゴーグの破壊に乗り出した。このことがクネセト議員達の逆鱗に触れ、また、警察当局および東洋系ユダヤ人のラビ長シュローモ・アンマールは、ユダヤ人過激派がモスクに破壊行為を及ぼす恐れがあるとの警告を発した。

 イスラエルの新聞の一面は、このガザにおけるシナゴーグの破壊と放火のニュースで埋め尽くされた。極右派議員のウーリー・アリエルは、クネセトの演壇上でシャツの襟を引きちぎり、ガザでのシナゴーグ破壊に「弔意」を示した。シャツの襟を引きちぎるのはユダヤの古い習慣であり、身内の死に対する服喪の週間に行われる。

 クネセトは、来る10月31日に冬期国会が開催された後、この件についての特別会合を開くことを決定した。

 情報筋によれば、パレスチナ人達は日曜から月曜にかけての夜間にムーラーグとネツァリームのシナゴーグに放火し、クファルダロームのシナゴーグを破壊した。

 イスラエルのモシェ・カツァーフ大統領はこの間に起こったことを、「野蛮で、非人間的で、非文明的な行為」と評した。また、スィルヴァン・シャローム外相は、こうした行いは「聖なる場所への敬意を一切払わない者たちが犯した野蛮な行為」であると述べた。

 一方、パレスチナ当局は、イスラエルが入植地内のシナゴーグ破壊の決定を取り消したことに抗議を表明するとともに、パレスチナ人がシナゴーグを破壊した場合にはパレスチナ人のイメージを歪めるためにこの事を利用しようとしているとして、イスラエル当局を非難した。

(後略)


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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:889 )