アル=ザルカーウィーによるテロでイラク人150人死亡(アル・アハラーム紙)
2005年09月15日付 Al-Ahram 紙

■アル=ザルカーウィーによるテロでイラク人150人死亡
 爆弾が仕掛けられたバスが求職者を犠牲に

バグダード―ムハンマド・アル=アンワル
 イラクで起こっている一連の醜悪な虐殺で、昨日バグダードとその周辺を狙った攻撃が行われ、およそ150人が死亡、数十人が負傷した。この事件に関してイラクのアル=カーイダ組織が声明を出し、自爆攻撃を行ったのはイラク北部のタル・アファル市で現在武装勢力に対して行われている掃討作戦でのスンナ派への仕返しであると発表した。

 昨日の一連の自爆攻撃は、バグダードのシーア派地区であるアル=カーズィミーヤ地区での爆弾を仕掛けたバスによるものから始まり、ここでは114人が死亡、156人が負傷した。これらの人々の多くは職を求める労働者だった。

 今回の攻撃はここ7週間で最も激しいものであるとみられ、イラク戦争開始後2番目に多い死傷者を出した。爆弾を仕掛けられたバスが止まると、このバスが仕事のある場所へ連れて行ってくれるものと思って職を探していた若者たちがそれに駆け寄り、バスは若者らに囲まれた状態で爆発した。

 また、バグダードの北にあるアル=タージー町では武装勢力の攻撃で17人が死亡した。バグダード北部では自動車爆弾による自殺攻撃があり、死者11人、負傷者14人が出た。

 さらに、シーア派地区であるバグダードのアル=シャアラ地区で自動車爆弾が爆発し5人が死亡、22人が負傷し、バグダード西部のアル=アドル地区では自爆攻撃でイラク人兵士3人が殺害された。

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( 翻訳者:村山誓一 )
( 記事ID:924 )