イスラエル、ガザ地区で大規模作戦展開へ(アル・ナハール紙)
2005年09月25日付 Al-Nahar 紙
■ カッサーム・ミサイルがスディロートに落下 イスラエル、ガザ地区侵攻を準備
■ アッバース議長がハマースを非難「ジャバリヤの爆発は無秩序と示威行動の結果」
2005年9月25日付アル・ナハール紙(レバノン)HP1面
【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ、諸通信社】
パレスチナでは昨日、インティファーダ勃発5周年を前にして情勢が急激な展開をみせた。ガザ地区におけるイスラエル軍の大規模作戦の実施は、今や秒読み状態に入った。木曜日にイスラム抵抗運動ハマースの軍事パレードで軍用車が爆発、パレスチナ人19人が死亡、数十人が負傷する事件が発生したことがきっかけで、報復の連鎖が起こったのである。それは、インティファーダの最悪の日々、両者による軍事行動が頂点に達し、イスラエル軍の作戦によって数十人ものパレスチナ人が犠牲になり、それに対してパレスチナ側が入植者や兵士を狙った攻撃を実行し、それによってイスラエルの都市も被害を受けるという、あの当時を思い起こさせる展開であった。したがって金曜夜、グリーン・ライン内部のイスラエルの町々に対して行われた攻撃は、パレスチナ人にとって最早過去となりかけていた事を思い起こさせるものであった。
きわめて矛盾に満ちた光景が繰り広げられた。ヨルダン川西岸地区のパレスチナの諸都市では昨日、ガザ地区で葬送された犠牲者たちに弔意を表して市場の商店が閉められる一方で、ラーマッラーではイスラエル軍撤退を祝う式典が開催され、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース議長や、パレスチナ解放機構(PLO)傘下のパレスチナ諸組織の指導者、式典のために西岸各地から集まった数万人のパレスチナ人が参加し、アッバース議長とPLOのヤーセル・アブドゥラッボ執行委員が演説を行い、エルサレム総主教テオフィロス3世の祝辞をアタッラー・ハンナー掌院が代読した。また式典には、その他パレスチナ各派の代表や、舞踊団や歌唱団が参加した。
(後略)
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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:934 )