エジプトとパレスチナ国境上のすべての突破口を閉鎖(アル・アハラーム紙)
2005年09月19日付 Al-Ahram 紙

■エジプトとパレスチナ国境上のすべての突破口を閉鎖
 アハラーム紙に寄せた声明でアブー・マーゼン(アッバース議長)
 ガザ地区でのエジプトの役割は政治面、治安面、経済面にわたる
 そしてムバーラク大統領はパレスチナ問題に取り組んでいる
 選挙へのハマースの参加に反対するイスラエルの声明を我々は拒否する

ガザ:ムハンマド・ムスタファー、アフマド・サリーム‐ハナー・マッカーウィー

 エジプト‐パレスチナ間の国境の平静と安定の回復とガザからのイスラエル軍撤退直後にガザ地区に広まっていた混乱状況の終結を目指すステップにおいて、エジプト、パレスチナ両指導部はエジプトとパレスチナの国境にイスラエルが残したすべての口を閉鎖した。パレスチナのマフムード・アッバース(アブー・マーゼン)議長は、ガザ地区から撤退するときに残していった国境に残る18の口のうち8つの閉鎖が完了し、ラファー・アル=バッリー港をイスラエルに支配されることを阻止したと、港の支配権はエジプトとパレスチナにあると強調し発表した。しかし、イスラエル以外の第三者の存在は歓迎するという。
 アブー・マーゼンは、エジプトの治安部隊とのエジプトとパレスチナの地を分けるサラーフッディーン回廊地区への視察の中で、ムスタファー・アル=ブハイリー少将を代表とする治安部隊は国境の治安維持について話し合うためファタハの高官たちと会合を開いたと述べた。そしてアハラーム紙に対する特別会見でホスニー・ムバーラク大統領の対応を、大統領はパレスチナ問題にしっかりと取り組んでいて、問題解決のために働き、パレスチナの地にエジプトの治安部隊を送ってくれたと言い、賞賛した。また、エジプトの役割は政治、治安、経済面にわたり、エジプトはインティファーダ開始以来パレスチナ人を援助してくれた筆頭であり、それはガザからイスラエルが撤退した後にも続いていると述べた。さらに、パレスチナ当局はイスラエルに対して何度もガザ占領の終結がパレスチナ問題の解決を意味するものではないと強調してきたと付け加えて言った。そして、アブー・マーゼンは次回の立法選挙にハマースが参加することに反対するイスラエルのアリエル・シャロン首相とシルヴァン・シャローム外務大臣の声明を「この選挙はパレスチナだけのものだ」と言って拒んだ。

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( 翻訳者:豊泉麻衣子 )
( 記事ID:947 )