英ガーディアン紙「国連はハリーリー暗殺に関してシリア告発を準備」(アル・ナハール紙)
2005年09月24日付 Al-Nahar 紙
■ ガーディアン紙「国連はハリーリー元首相暗殺に関してシリア告発を準備」
2005年9月24日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イギリスのガーディアン紙は昨日、国際面のページで「中東で高まる緊張感 国連が(殉教者ラフィーク・アル=)ハリーリー(元首相)暗殺でシリア訴追を準備」という見出しを掲げた。また、ドイツのデトレヴ・メリス裁判官が率いる国際捜査委員会の捜査によってもたらされた新たな情報についても触れた。
ユーエン・マッカスキル、ブライアン・ウィテイカー、および在ベイルートのローリー・マッカースィーの3人の特派員の取材によるリポートの中では、捜査委員会に近い筋の発言として、「国際捜査員らは来週ハリーリー元首相暗殺のかどでシリア政府を告訴する。そのことによって、中東の政治情勢に嵐が発生することになるかも知れない」という言葉が引用されていた。
また、「ハリーリー元首相暗殺について協議が行われた会合の中で、出席していたシリア人の1人がシリア政府の関与を認めたことで、ダマスカスが事件に関与している徴候がますます強まった。(...)また、ベイルートで捜査委員会と共に働いている6人のイギリス人潜水夫のチームが、捜査の前進に寄与するいくつかの証拠を、事件現場に近い海の底から回収した」という。
ガーディアン紙は、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は、「この問題のおかげで、国連安全保障理事会との関係においてきわめて困難な段階」に直面するだろうと予想している。
また同紙によるとメリス委員長は、レバノン駐留シリア軍の治安偵察機構長官を務めていたルストゥム・ガザーラ准将と、シリアのワリード・アル=ムアッリム副外相、アサド大統領の義兄でシリア軍情報局長官であるアースィフ・シャウカト少将、その他9人のシリア政府高官に対して聴取を行った。現在のところ彼らは被告あるいは容疑者ではなく、証人という位置づけになっている。
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( 翻訳者:遠藤さやか )
( 記事ID:935 )