タラバーニ大統領はアラブ連盟でイラクの役割を果たしていくことを確認(アル・アハラーム紙)
2005年08月30日付 Al-Ahram 紙

■タラバーニ大統領はアラブ連盟でイラクの役割を果たしていくことを確認した
 アムル・ムーサ:イラク憲法草案は混乱を引き起こす(混乱の処方箋)

バグダード-ムハンマド・アンワル-諸通信社:

 ジャラール・タラバーニ大統領はイラクがアラブ連盟から脱退することを否定した。

 アラブニュースチャンネルの中の演説で、憲法中でアラブ国家としてイラクのアイデンティティを定めなかったのは、国内で様々なグループから構成されるイラクの性質を見極めたがためであると発言した。

 タラバーニ大統領は、サッダーム・フセイン元大統領時代の憲法では、イラク民衆とはアラブとクルドという二つの主要な民族によって構成されると規定されていたことを指摘しつつ、イラクはかつてアラブ連盟の設立メンバーであったし、これからもアラブ連盟を通じて役割を果たしつづけるだろうということを明らかにした。

 イラクには、アラブ関係を誇示しながら憲法を起草するにあたり、配慮しなければならない特別な事情があることを付け加えた。

 一方、アムル・ムーサ アラブ連盟事務局長はBBCでの声明で、イラク憲法草案のいくつかの部分は混乱の原因になると表明した。

 その中で、スンナ派イラク・イスラーム党のスポークスマンのターリク・ハーシミーは、彼の党の議員たちは憲法草案に署名しなかったと説明した。そして来月10月15日の国民投票実施までにはまだ多くの時間が残されている、修正が加えられ、争点が解決したならば、おそらく彼の党は新憲法を支持するだろうと明らかにした。

スンナ派国民対話会議のスポークスマン、サーリフ・アル=ムトゥリクは、スンナ派は憲法草案を拒否することを確認した。そして多くのスンナ派組織が憲法草案を議論するため近々会議を開催することを指摘しつつ、国内で暴力行為が過熱することに警鐘を鳴らした。

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( 翻訳者:寺嶋直之 )
( 記事ID:807 )