外務報道官:「一日たりともウラン濃縮は停止しない」 ハムシャフリー紙
2006年10月09日付 Hamshahri 紙
【政治部】外務報道官のセイエド・ムハンマド=アリー・ホセイニー氏は、昨日午後最初の記者会見を行い、その後エフターリー〔=断食月の日没後の食事〕の会にも出席して、記者達と会談を行った。
報道官は、現在の状況下におけるイランの核戦略についての訊ねたハムシャフリー紙に対し、以下のように答えた。「イランの基本政策は、国際的な諸条約や協定に基づいて有している公的・合法的な核所有権を守ることである」。ホセイニー報道官は、イランに対する制裁という一部の国々の脅しについて、次のように述べた。「イランは過去27年間、常に制裁にあって来た。押し付けられた戦争〔=イラン・イラク戦争〕の期間は特に、差別と制裁に直面していた。言っておくべきことは、第一に、制裁は一方向的なものではなく、もし悪い効果をもたらすものならそれは双方向的であるということ、そして第二に、イラン国家は不変であり、制裁を恐れてはいないということだ。27年間の制裁にも拘わらず、今日イランの科学的進歩のニュースが聞かれるのは、名誉に感じられることだ」。
ホセイニー報道官は、ロンドンで行われた5+1カ国協議についてふれ、次のように述べた。「この協議は、より完全なかたちで大臣レベルで行われる予定になっている。それにはソラナ氏(EU共通外交・安全保障上級代表)も参加するだろう」。報道官は、ラーリージャーニー氏(イラン国家安全保障最高会議書記)とソラナ氏の会談について、「次回の会談の時期は未定であるが、この建設的な会談は続行される」と付け加えた。報道官は、イラン側からウラン濃縮停止を受け入れるという憶測情報を退け、次のように述べた。「一日たりともウラン濃縮を停止することは無い。この基本的な権利を、その手で自ら取り上げるようなことはしない」。
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( 翻訳者:井上貴恵 )
( 記事ID:3692 )