ハマース指導者:「イスラエル承認から政治的に得るものはない」(アル・アハラーム紙)
2006年10月14日付 Al-Ahram 紙
■ ハマースとファタハの間で戦闘員が衝突、20人が負傷
■ マシャアル氏:「イスラエル承認から政治的に得るものはない」
2006年10月14日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ:アシュラフ・アブルホウル、ダマスクス:アイマン・アル=マフディー】
ガザ地区北部のベイトラヒヤで、パレスチナ内務省実働部隊とファタハ活動家の間で武力衝突が発生し、双方から20名の負傷者が出た。戦闘は、内務省部隊が一昨日のハマースの軍事部門であるイッズッディーン・カッサーム軍団幹部の暗殺事件に関与した容疑でファタハのリーダー、サミーフ・アル=マドフーンとバハー・アブージャラードの住居を包囲した直後に発生した。二人がファタハ活動家に助けを求めたため、急行したファタハとハマース主体の内務省部隊との間で戦闘が発生したのである。
(中略)
ダマスクスでは、ハマース運動政治部門指導者ハーリド・マシャアル氏が、「ハマースはイスラエルを承認しない。抵抗をやめない。ハマース政権を転覆しようとする者たちに屈しない」とあらためて強調した。また「政治的にはイスラエル承認から得るものは何もない」と語った。
さらにマシャアル氏は、シリアの首都ダマスカスでのイフタール(断食月中の夕食)の宴席の後、パレスチナの指導者たちを前に行った演説の中で、難民の帰還権および1967年6月時点での国境内(すなわちヨルダン川西岸地区とガザ地区)に独立国家を4年以内に樹立することを求めるアラブ・パレスチナ首脳会議の開催を呼びかけた。
(後略)
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:3706 )