レバノン国会議長、ヒズブッラーとハリーリー派の関係改善に楽観的見通し(アル・ナハール紙)
2006年10月12日付 Al-Nahar 紙

■ 司法当局人事、本紙に掲載
■ 外交官人事をめぐる諸問題解決へ
■ ビッリー国会議長、「ラマダーン明けのお年玉」の可能性を示唆 対立緩和の努力、ラービヤ[※アウン議員邸の所在地]に拡大
■ サウジアラビア、ターイフ合意の「新版」を否定 プローディ伊首相、安定の必要性を強調

2006年10月12日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 ナビーフ・ビッリー国会議長のサウジアラビア訪問がもたらした緊張緩和の「そよ風」は昨日、複数の外交筋と国内の各方面の後押しを得たようである。ビッリー議長は昨日、この方向での成果に期待感を示し、断食明けの祭りにちなんで「お年玉」があるかも知れないと述べた。

 一部ではビッリー議長はおそらくヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長と「ムスタクバル・ブロック」のサアド・アル=ハリーリー代表の会談の開催を目指しているのではないかと示唆しているが、その一方では、「国民自由潮流」が来たる日曜の開催に向けて準備している大規模な集会に先駆けて、ラービヤ[※ミシェル・アウン議員邸の所在地]との連絡が活発に行われているもようである。集会において演説を行う予定の「国民自由潮流」の指導者であるミシェル・アウン元中将が、演説を通じて緊張緩和の雰囲気づくりに貢献することを期待しての協議が行われているものと思われる。これと関連して、アウン氏の使節が今後数時間の間にビキルキー[※キリスト教マロン派教会総大司教座の所在地]を訪問することが期待されている。

 一方ビッリー議長は、「ヒズブッラー」と「ムスタクバル潮流」の関係について楽観的な印象を与えるよう配慮しており、昨日のイタリアのロマーノ・プローディ首相との会談の後、「ヒズブッラーとムスタクバル潮流の同胞諸君の関係は続いており、状況はさらに良い方向へ進んでいる」と語った。また、「神が望まれるならば状況はさらに良くなるだろう。御覧の通りお互いのメディアにおける発言の調子もラマダーン明けの祭日に向けて穏やかなものになり始めている。神が望まれれば、お年玉があるだろう」と付け加えた。

(後略)



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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:3760 )