トルコのオリーブオイル産業保護を!―トルコ農業従事者協会会長の訴え(Radikal紙)
2006年10月22日付 Radikal 紙
トルコ農業従業者協会会長のイブラヒム・イェトキンは、ヘーゼルナッツと同じ道をオリーブオイルが辿ることのないよう求めた。イェトキンは、農業部門が困難な状況下に置かれ、世界の強国と支援無しに競争することが求められるなか、この競争を成功裏にすすめている産品が制裁を求められていると主張した。同氏は、この種の企てが、年間2000万ドル(約23億円)の輸出を実現しているヘーゼルナッツで起こっているとし、同じことがオリーブオイルでも演じられようと働きかけられていると強く述べた。
イェトキンは、トルコでは年間75万トンが液体、45万トンがマーガリン、その他(の形)で15万トン、計135万トンの植物油が消費されているとし、これに対して植物油の生産高は41万5千トンであったことに注意を促した。植物性のものの中でオリーブオイルがトルコにとって非常な強みであるとし、しかしトルコはこれを認識できていない、と語った。
■チャンスの年
イェトキンは、今年は生産で希望を抱かせる発展が期待されているとし、これをチャンスと考え、トルコのオリーブオイルを国際市場で紹介し、オリーブとオリーブオイル生産者を鼓舞する必要がある、と述べた。イェトキンは、以下のような見解を示した。
「しかし、まさにこの状況で、ヘーゼルナッツがそうであったように、生産量の増加は投機的な判断によって、実際以上に示され、生産者市場でパニックに陥るように働きかけられている。これと共に、未精製の生絞りのオリーブオイルの輸出を自由化せよという要求で、トルコのオリーブ生産者に大打撃を与えることが望まれている。このため、例えばイタリアのように、オリーブの生産及び輸出で先行する国が、トルコのオリーブオイルを箱詰めして、まるで自国の製品のように売ってしまうことも起こりえるのだ。」
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( 翻訳者:丹羽貴弥 )
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