ファーティフ区で歴史的な町並みの保存始まる(Radikal紙)
2006年10月24日付 Radikal 紙
最近、ことごとく教団のことで話題になっているイスタンブルのファーティフ地区が、ユネスコとEUが支援する‘フェネル-バラト・プロジェクト’により歴史的町並みを再び取り戻す。ビザンツ、オスマン時代から残る120の建物が修復される。デミル区長:世界文化首都への道筋を作ることになろう。
教団やマフィアが定着していることで有名なイスタンブルのファーティフ区がその外観を変える。ここ最近、チャルシャンバ所在のイスマイル・アー・モスクでの事件で話題になったファーティフ区は、EU、ユネスコそして(イスタンブル)広域市の支援を得て実現するプロジェクトで2010年を目標に準備を進めている。
UNESCOとEUの支援によって行われるフェネル-バラト・プロジェクトで、120戸の家屋が元来の造りに適ったかたちで修復される。700万ユーロ(約10億4800万円)の資金によって最初の段階で32戸、その後30戸の家屋が修復された。2007年末までには全ての家屋が改修される予定だ。
ファーティフ区ムスタファ・デミル区長は、フェネル-バラト・プロジェクトの最初の段階では様々なうわさが飛び交った結果、家屋の改修を免れようした市民もいたが、徐々に無料で家が改修されていくのをみて、彼らも快く協力してくれた、と説明した。
■60,000㎡もの広さが改修される
デミル区長はプロジェクトについて以下のように語った:城壁が金角湾に達する地点からフェネル地区までの区域、バラト地区とフェネル地区の重要地区、そして(金角湾)沿岸地帯を修復対象に含めた。プロジェクトは閣議で承認され、入札をおこなった。歴史的建造物について復元図を作成させた。県の特別行政部はプロジェクトに180万YTL(約1億4300万)の資金を充てたが、必要があれば私達が補足する予定だ。ファーティフ区には234の歴史的価値の高い建造物がある。60,000㎡もの広さを修復する。復元・修復計画、新たに付与する機能によりファーティフ区の計画実施後の姿を明らかにした。全ての建造物について詳細な建築学的、静力学的、応用力学的、そして電気学的な事業計画を作成した。年末までには修復を終わらせ、その後再び環境設定が行われる。
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:3780 )