ギュル外相:アフメト・ホジャのような人物が宗教をおかしくしている(Hurriyet紙)
2006年10月24日付 Hurriyet 紙
副首相兼外務大臣のアブドゥッラー・ギュル氏は、ジュッペリ・アフメト・ホジャの映像について「行き過ぎである」とコメントした。
―ジュッペリ・アフメト・ホジャの映像が話題になりました。外相のご意見は?
首相が訪米を終えて帰国したときに、あなた方に説明したとおりです。率直に言えば行き過ぎだと思います。この種の度を越えた状況は一部の国々ではより少ないのですが、わが国では広く行き渡っています。透明性があり、オープンな社会原則が確立されているところでは、この種の行き過ぎが世論にさらされるたびに、人々は現状を目の当たりにします。公正発展党には、このことを批判したり間違いと認めることを避けたり、差し控えたりしないと断言しておきます。
―この映像に外相も不快になりますか?
私は宗教家ではありません。一個人として述べましょう。宗教にとって最も危険なことは、このような現象であり、この種の不公正です。このようなことが起こると宗教はもはや存在しえなくなり、我々の生活からかけ離れたものとなります。宗教は生活や時代を超越したものであり、人種や地理を特定しないものです。ロシア人もムスリムになることができるし、トルコ人もアラブ人もムスリムになることができる。よい人間、より役に立つ人間が上にたつのです。礼拝の導師役はロシア人にもできるし、アラブ人にもできるし、トルコ人にもできるのです。
■スカーフの有無は我々に関係ない
―ホワイトハウスで公正発展党員の夫人達がブッシュ夫人と一緒に撮影した写真で、3人ともスカーフをかぶっておられました。この写真はあなたを全く不快にしないのですか?公正発展党内でスカーフをかぶらない女性が増えることを望んではいないのですか。
トルコで最も広範な地域の支持を得て、「トルコを代表する政党だ」といえる権利をもつ唯一の政党は公正発展党です。トルコ東部でも西部でも支持されていますし、中部、北部、南部でも同様です。信心深い人々も、保守的な人々も、最も現代的な人々も支持する政党なのです。
―私もその意味で質問しました。次の選挙では夫人がスカーフをかぶっていない候補者を多く擁立されますか?
我々は候補者を立てる時に、その人の夫人に関するいかなる基準も設けるつもりはありません。率直に言えば、夫人のスカーフの有無など我々には関係ないのです。中央銀行への任命にはじまり、その他の任命においても同じことが言えます。この仕事を申し分なくこなしてくれるということである人物に決めたあとで、「ああ、この人の夫人はスカーフをかぶっている。それなら彼はリストから外そう。」とは言えません。
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:3782 )