女性専用の公園に与党の女性議員らが対立(Milliyet紙)
2006年10月26日付 Milliyet 紙
与党AKP党イスタンブル議員ギュルセレン・トプズとAKP党イスタンブル議員ギュルダル・アクシットは、女性専用公園が作られたことを批判した。一方、AKPイスタンブル議員ゼイネプ・カラハン・ウスルは女性公園を支持している。
ミッリイェト紙が昨日見出しに載せた「イスタンブルに女性公園」という記事がAKPの女性議員を2つのグループに分けた。AKPイスタンブル議員ギュルセレン・トプズとギュルダル・アクシットは女性専用の公園が作られたことを認めず、ゼイネプ・カラハン・ウスルは支持している。
AKPとCHPの女性議員たちは、バージュラル市の中央街に作られた女性専用公園を次のように評価した。
■不満は無かった
ギュルセレン・トプズ(AKPイスタンブル):イスタンブルのような主要都市に女性専用公園が作られることには賛同しない。私も公園で散歩をするが、これまで女性と男性の区別を感じたことは無かった。
私はあらゆる問題について女性の要求を受け入れてきた。これまでこの問題について、このような要求は来なかった。「私たちは公園でくつろげない、公園で男性たちが私たちを不快にしている」という形の訴えも無かった。イスタンブルにこのような問題はない。
■女性が孤立化されてはならない
ギュルダル・アクシット(AKPイスタンブル):公共の場の一部を女性固有だと分離することは、私には合理的なこととは思えなかった。なぜなら私たちが望んでいるのは女性が社会の中で活動すること、社会生活の中で地位を得ることであり、孤立化されることではないからだ。閉鎖された場所に女性用のスポーツ施設を作る、女性たちが安心して水着を着るためにプールを作る、それはわかる。しかし公園を女性だけに限定するのは合理的な方法ではない。
女性が男性のせいで不快になるという考えから来ているのなら、公園で必要な治安措置を取れば良い。自由にうろつく浮浪者が入らないようにすればいい。(そうすれば)女性も気楽に出入りする。
■AKPの真実
ビフルン・タマイルギル(CHPイスタンブル):この件はAKPの本当の顔を明らかにしている。このような考えが存在する間は、この種の事件と遭遇しても驚きはない。なぜならこれがAKPの真実だからだ。イスタンブルとトルコは、トルコ人女性をこのように区別することは認めていないし、これからも認めない。
私たちは現代社会の要求を実現させ、社会のあらゆる部分を抱えて、共に一つの未来を描くことを目指している国である。私たちの路線は、今から83年前にこの方向で設立されたのだ。このような一つの社会的団結が実現している時代に、差別的な視点はありえない。
■私たちは受け入れられない
ジャナン・アルトマン(CHPイズミル):トルコの女性はどこに向かっているのか、(今回実行された)適用はこの問題にふさわしい指標である。一般的にAKPの女性に対する視点はこうなのだ。私達が受け入れられない適用である。内務大臣の出番だ。大臣がこのゆがんだ適用を行った当局者たちについて、必要な行政的調査を始めなければならない。
女性たちが気持ちよく外出できるようにするためには、専用の公園を作るのではなく、すべての公園を女性が入れるような状態にすることが国家統治者の責務である。彼らの言う弁明は仕事の口実にすぎない。「政治的な反動はあるのか、ないのか」と問う者たちは、バージュラルで行われたことを見るがいい。
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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:3793 )