ムバーラク大統領、上エジプトを中心とした青少年振興策の重要性を強調(アル・アハラーム紙)
2006年10月09日付 Al-Ahram 紙
■ ムバーラク大統領、上エジプトを中心に全ての村への発展した青少年センターの設立を求める
■ 青少年センターを文化やスポーツの交流の場に転換し、その発展のために軍の経験を活用
2006年10月9日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
ホスニー・ムバーラク大統領は、共和国全土における青少年センターの発展と、新しいセンターの増設を要請した。特に上エジプトに重点を置きつつ、住民が5000人を超える全ての村に青少年センターを設立することの必要性を確認した。中でもこれまで長らく放置されてきた上エジプトが他の地域以上に関心を払われるべきだと大統領は強調した。
ムバーラク大統領は、青少年およびスポーツの振興方法を探るため昨日開かれた閣議の中で、発展が期待される現在の市民センターが、青少年にとって文化やスポーツの交流の場となるために、「文化の城」に代表されるような国家青少年委員会と文化省による活動の調整を求めた。
エジプト大統領府報道官のスレイマーン・アウワード大使によると、大統領は青少年センターおよびスポーツ競技場を発展させるにあたり、アスユートですでに実証済みの軍の経験を活かすことや、大規模農業コロニーやその隣接地域に土地を得て農地改良に従事する新卒学生たちを互いに結びつけ、肥料や物資の供給および生産物の市場流通を助けるような仕組みが必要であるとの考えを明らかにした。
また大統領はアラブ諸国間でのスポーツ競技会の会場をカイロとアレキサンドリアに限定しないよう求め、アスユートやルクソール、アスワンでも開催されることが重要だと強調したが、これは大統領が上エジプトに多大な関心を寄せていることを示すものだ。この日の会合はさながら「上エジプトの日」の様相を呈し、大統領は上エジプトに焦点を当てた提案以外には一切耳を傾けないほどだった。
大統領は、手工業や織物・カーペット工業が盛んなアフミーム村を例に挙げ、他の村々や上エジプト各地もこの経験の後に続くことが可能だと述べた。
(後略)
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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:3794 )